「農民」記事データベース20010226-482-08

北海道・小清水農民組合

冬期ゼミナールでWTO学習


 「凍原に春を呼べ!」――第十三回小清水農民組合冬期ゼミナールが一月二十七日、小清水町農業研修センターで開かれました。

 講師の一人、北海道大学の飯沢理一郎助教授が語ったウルグアイラウンド結着の際のEUとアメリカの密約、その後の農業危機の加速と全道的な離農増加、畑作三品・乳価の生産費調整のからくりなど、「WTO農業分野の全面改定がどうしても必要だ」と私の胸に落ちました。

 次は農民連生産流通対策部の佐藤龍雄さん。輸入農産物はすさまじく、野菜全品セーフガードの対象になっても不思議ではない中で、どっこい負けないぞ!と始まった栃木のホウレンソウ、山形・庄内のだだちゃ豆、スイートコーンのリレー出荷の話。「地域性を生かしてどんどん作れ、市場は私が紹介する」と心強い話でした。「今は彼方にかすんでいるが間違いなく進んでいる」という思いを強くした学習会でした。

(小清水農民組合 佐野幸市)

◇   ◇

 学習会の翌日、生産者からレホール(洋ワサビ)をもらったので、さっそく築地市場の食材の専門家でも有名な仲卸のO氏に見てもらいました。「国産でこれだけのものができるなんて嬉しい。いま市場には輸入物しか入ってこない。すぐに荷がほしい」と。さらに「日本の土地と技術でいいものができないはずがない。しっかり意見を聞いてくれて、まじめに作る日本の生産者を今こそ大事にしなければいけない。応援します」と励ましてくれました。

(佐藤龍雄)

(新聞「農民」2001.2.26付)
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2001年2月

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