2001年7月


2001年7月30日(第503号)

スペースマーク 大きく花開いた転作大豆づくり
小高い山の裾から海へと続く広く平らな田んぼ。遠くに見える松林の方角から吹く潮風にゆれながら、元気に育つ大豆――。ここは、福島県相馬市、岩子(いわのこ)集落。約120ヘクタールの田んぼのうち、3分の1にあたる43ヘクタールが、福島農民連・浜通り農業守る会の「大豆共同生産組合」がとりくむ大豆の転作田です。
スペースマーク 輸入弁当(JRの子会社)の肉・魚の割合20%以下→関税法違反
JRの子会社がアメリカ産の米・肉・魚、野菜を現地で調理し、冷凍した弁当を「肉魚の調整品」として輸入した「O-bento(オーベントー)」が17日からJR東日本の東京駅(17店舗)、上野駅(6店舗)、それに大宮、山手線など首都圏の26駅構内で売り出されました。売上目標は1日1万食。
スペースマーク 痛みに耐えて明日はあるか改革競い合いの農業版
「構造改革」の農政版は312万戸の農家を「意欲と能力のある経営体」40万と、“ボランティア・生きがい”農家270万に分別し、270万農家を農政の対象からはずすこと。これ自体は従来の「構造政策」の焼き直し、「新政策」の“小泉版”であり、なにも目新しいものではありません。しかし、WTO協定実施6年間の農村と農業の実態――米価をはじめあらゆる農畜産物価格の大暴落、輸入の激増――と、異常な不景気・リストラのもとでは、「骨太」どころか“骨折”による“激痛”が走り、“死にいたる病”になりかねません。武部農水大臣のヒザ元、北海道で取材しました。
スペースマーク 「差別は違法」と農水省
「今年から計画外米の検査計画は組まない」「特別検査場所は設定しない」などの内容の文書が、米どころ新潟で出回っている問題で、農民連は、7月5日、農水省と交渉。この中で、食糧庁消費改善課の米穀検査班の吉田秀夫課長補佐は、「農産物検査法第20条には『農産物検査を行うことを求められたときは…遅滞なく、農産物検査を行わなければならない』とあり、計画外米は差別してはならないし、申請があれば10日以内に検査する」と繰り返し答弁しました。
スペースマーク 「税金への関心高い」
茨城県でも来年2月の税金申告から「農業所得標準」が廃止され、収支計算をしないと必ず黒字で計算されてしまう仕組みになります。こうした中で、県南農民組合は6月29日から30日にかけて、つくば市、伊奈町、藤代町など7カ所で税金相談会を開き、新しい人が10人も参加しました。これは税金申告期なみの状況で、関心の高さを示しています。
スペースマーク 朝市・直売所
農民連・産直協は、全国でとりくみが進む朝市・直売所の実態を把握し、今後の発展に生かそうと全国調査を行いました。地域の生産力を掘り起こし、多様な産直運動の出発点になる朝市・直売所。調査結果のポイントを、産直協の斉藤敏之事務局長に聞きました。
スペースマーク 遺伝子汚染に歯止めを
「ストップ遺伝子組み換え汚染種子ネット」(代表・山田勝巳)の設立集会が、6月29日、東京で開かれました。同ネットは、アレルギーを引き起こす危険があるスターリンクの混入問題をきっかけに、「遺伝子汚染の拡散」に歯止めをかけようと設立の準備が進められてきたもの。農民連も運営委員として参加することになりました。
スペースマーク 生産・流通こぼれ話/国民に「激痛」強いる小泉改革 豊作喜べる政治の実現みんなで
●茹だるような猛暑。埼玉、茨城、千葉など、関東では雨がほとんど降らず、農作物のことが大変気になる。
スペースマーク 安い農産物の向こう側/タイの農村はいま
タイから日本に輸出される食料品で、金額でみた第1位はエビ、第2位は鶏肉です。タイからのエビ輸入は95年までインドネシアに次ぐ第2位でしたが、その後はインドやベトナムが輸出を拡大して、近年は第4番目の対日輸出国となっています。ただし、エビ輸出額とほぼ匹敵するエビピラフ・フライ・天ぷらなどの「調製品」が日本向けに輸出されています。
スペースマーク 今年も種まき 出会いが楽しい
今や全国60カ所以上に広がった大豆畑トラスト運動。なかなか面白くて、いろんな方とも出会えたり、味噌や豆腐の作り方がわかり、「私でも作ることができた」と喜んでいます。
スペースマーク 読者からのお便り
実家の米・野菜とてもおいしい/一番のしあわせ/ビデオが好評/6月に思う歌
スペースマーク 【この人】3月から千葉県農民連に勤務の
「農民連では農業がどうなっているか聞けるし、動きがあって面白い。ただ、じっとしていたら置いていかれそうで焦ります」と話すのは、今年3月から千葉県連で働く小林朋子(25)さん。実務の仕事をこなしながら、農水省交渉や全国食健連の総会、千葉県母親大会などにも参加しています。
スペースマーク 小川一弥さんが町議選で初当選
静岡県修善寺町の酪農家で農民連青年部幹事、静岡県農民連役員の小川一弥さん(30)が7月15日投票の町議選に新人で立候補し当選しました(日本共産党公認)。

2001年7月23日(第502号)

スペースマーク 農の現場から 日本農業の復権を
7月29日の投票が目前に迫った参議院選挙は、21世紀の政治の流れを決める大事な選挙です。農家はどう選択するのか――各地の声を追いました。
スペースマーク JR弁当 農産物輸入進める候補擁立
自民党は今回の参議院選挙に、大商社・伊藤忠商事常務を立候補させています。
スペースマーク 需給調整水田(青刈り)分を最初から減反
ことしの減反面積は5万ヘクタール増えて101万3千ヘクタール。減反政策が始まった1971年(54万7千ヘクタール)の2倍近くという途方もない面積です。これだけかと思ったら、もう5万ヘクタール上乗せされていた――農民連の調べで、こんな実態が明らかになりました。
スペースマーク 脱法行為は明白
JR東日本グループ・日本レストランエンタープライズ(NRE)による弁当輸入が、その後の調べで、脱法行為であることがはっきりしました。
スペースマーク 各党代表が政策討論
秋田・湯沢雄勝(おがち)農業者大会が、6月23日、羽後町の体育館で開かれ、2千人の農民が参加しました。
スペースマーク 世界中から日本へ輸入解禁要請ラッシュ
いま、日本に世界中から61件もの農産物輸入解禁要請が来ています。(表・生果 実だけを抜粋)
スペースマーク 分析センターだより/コンビニ弁当のご飯にギョッ
誰でもできる簡単な食品実験「コンビニご飯と普通のご飯の違い」を、お教えします。コンビニ弁当やコンビニおにぎりのご飯は、見た目にはおいしそうです。しかし、この実験をすると、コンビニご飯と、お釜で炊いたご飯との違いがよくわかります。
スペースマーク 土地改良でシンポ
農水大臣のお膝元・北海道斜里町で、「国営畑地潅漑総合事業」を考えるシンポジウムが6月30日開かれ、高額な負担金に不安を抱く農民など130人が参加しました。斜里、小清水の農民組合が中心となってとりくんだもの。
スペースマーク 猶予制度守ろう
「相続税納税猶予制度は都市農業の命綱」――農民組合大阪府連高槻支部は、6月30日、JAたかつき総合営農センターで、相続税の対策研修会を開催。この中で2人の新組合員を迎えました。
スペースマーク “生産者どんどん増やしますよ”
和歌山県の紀ノ川農協の直売所「ふうの丘」が6月30日に開店しました。6年間続けてきた日曜朝市を直売所にリニューアル。朝9時から夕方5時まで火曜日の定休を除き、週に6日間、店を開いています。
スペースマーク 大西さんの自慢の白桃
「桃作りの悲願、ついに達成」――愛媛県から岡山県に移住し2年余の努力が実り、清水白桃の袋かけを終え、収穫を間近に迎えた大西正人さん。知り合いの人たちに自慢の「大西白桃」を食べてもらおうと、元気いっぱいです。

2001年7月16日(第501号)

スペースマーク 外米弁当輸入・販売
「脱法行為で外米弁当を輸入するのはやめろ」――。JR東日本の子会社が、輸入弁当を販売しようとしている問題で、農民連は(株)日本レストランエンタープライズ(NRE)に対して「中止を求める」要請文を送るとともに、同社への指導を求めて、7月5日、農水省と交渉しました。
スペースマーク 農民連分析センターの発表にもとづいて新婦人が厚生労働省に申し入れ
新日本婦人の会中央本部は、農民連食品分析センターの発表にもとづきベビーフードの農薬残留問題、特に残留農薬が基準値を超えた違反品が販売されていることについて、7月4日、厚生労働省に申し入れを行いました。子どもづれの母親たち代表は「小さくて内臓の弱い赤ちゃんにはわずかな農薬でも危険。すべてのベビーフードの検査、監視体制の確立を」と要求。
スペースマーク 参議院選挙の公示にあたって訴えます
一 日本農業と農民経営を根本から左右する参院選挙が7月12日公示、29日投票で行われます。
スペースマーク 総対話運動の最終盤(6/30・7/1)
まわりの農家に要求運動への参加をよびかけ、新聞「農民」読者を広げる「総対話運動」の最終盤、6月30日、7月1日、農民連は「全国一斉宣伝・対話行動」を多彩に取り組み、読者や組合員を増やしています。
スペースマーク 庄内の風土をまるごと体験
「地域づくり」をテーマに全国の仲間と交流しよう――農民連青年部の夏の学習交流会が山形県鶴岡市で開催され、全国から63人が参加しました。地元庄内農民センターの青年部のほか、生協労働者や山形大の学生なども多数参加し、大いに学びあい、語り合った3日間となりました。
スペースマーク 「若者の食と健康、仕事とくらしを考えるシンポジウム」でのパネラーの発言
オニギリの実験に喚声/しっかりした“食歴”身につけて/食習慣の大切さを痛感/競争の中でもこだわって/働く中で農業の良さを実感
スペースマーク 第47回 日本母親大会のお知らせ
日頃の思いのたけを分科会・交流会で語り合い、今こそ日本の農業・食糧を守りましよう!
スペースマーク 生産・流通こぼれ話/安心できないタマネギ相場 輸入への怒りを参議院選で
●昨年のタマネギの価格はひどかった。10キロ300円、400円はざらで、佐賀県などでは畑で廃棄処分させられた。「今年は大丈夫か」と心配する声があちこちから寄せられている。
スペースマーク 採種農場を視察し学習
福島県のあだたら産直センター(橋本潤一・代表理事)は6月25日、大型バスを貸し切って、組合員ら34人が宮城県の渡辺採種場の研究農場を視察・研修しました。
スペースマーク 食べて学んで楽しく交流
青年部夏の学習交流集会の2日目は、(1)産直コース(2)郷土食コース(3)果樹・園芸コース(4)米・畜産・環境コースに分かれて現地視察に出かけました。天気にも恵まれ、さまざまな要求に応えた視察はなかなか好評でした。
スペースマーク 街おこしなど多様な経験交流
茨城県農民連女性部「ゆいの会」の第12回総会を7月1日、石岡市のグリーンパレス石岡で開き、30人が参加しました。
スペースマーク 完熟パイン産直がスタート
6年目を迎えた沖縄のパイナップル産直が、今年もいよいよ始まります。毎年消費者から「完熟でおいしい」「輸入物と違って優しい甘さ」「お中元に喜ばれる」など大変好評です。今年は気象条件にも恵まれ、豊作の見込みです。出荷の時期は7月中旬から9月中旬です。
スペースマーク 井野隆一さん死去
農業問題研究者で農民連顧問の井野隆一さんが7月1日午後4時40分、肺小細胞がんのため、東京都内の病院で死去しました。81歳でした。

2001年7月9日(第500号)

スペースマーク いま、中国・黒竜江省で猛烈な「開田ブーム」
“中国・東北産きららやコシヒカリ、あきたこまちの生産コストは1俵千円”“黒龍江省の国有農場が、日本をねらって有機栽培に全力”“日本商社の米ビジネスはアメリカから中国にシフト”――。米の「開発輸入」というべき事態が急速に進んでいます。米を野菜の二の舞にしてはならない――福岡に飛んで緊急取材しました。
スペースマーク 大手商社、次つぎ中国に精米工場
商社戦略の2つめのポイントは稲の品種ですが、黒龍江省の稲作の大きな特徴である「国有農場」(農墾区)の力を生かした輸出志向政策が結びついて、驚くべき事態が進んでいます。
スペースマーク トウモロコシ「スーパースイートきぼう」
農民連関東ブロックの先陣をきって、栃木県農民連の海老原恒夫さんのスーパースイート「きぼう」が、埼玉・上尾市場に出荷されました。70アールの畑に作付けた海老原さん。手塩にかけた「きぼう」は丸々と太っています。ベテラン農家や「きぼう」の種を扱っている野原種苗の人からも「すばらしい出来!」とほめられるほど。試しに重さを測ってみると、570グラムもありました。
スペースマーク 「食と農業を守る集い」
「消費者に安全と安心を、生産者に自信と誇りを」というスローガンのもとで、「いさわの食と農業を守る集い」が、6月17日、岩手県胆沢町の文化創造センターで開かれました。胆沢町農民組合や同町認定農業者協議会など、幅広い14の団体で構成する実行委員会が主催したもの。稲作が中心の同町ですが、米の販売額はこの5年間に2割近くも減少。そのうえ減反が拡大されることに農家は強い怒りをもっており、約3千の農家戸数に対して、6百人が「集い」に参加しました。
スペースマーク 地元商店会も参加
茨城・県南食健連の第12回総会と記念講演「商店街が消えていく、そのわけは?歳をとっても住み続けられる町に」が、6月17日、牛久市のエスカードホールで開かれ、70人が参加しました。
スペースマーク 計算ノートで多額の徴税跳ね返す
青森県五所川原市の佐藤要吉さんに、今年2月、所得税3,673,667円の「納税義務消滅通知書」が届きました。
スペースマーク 特集! 農民をダマし、税金に群がる自民党政治/なぜ!? 土地改良区のカネが自民党費に
「自民党は、受け取った金を土地改良区に返せ!」
笠井あきら参院議員(日本共産党)が国会でとりあげ、農水省が各都道府県に調査依頼して明らかになった土地改良区での自民党費立て替え問題。1996年から2000年の5年間で31道府県で、党費約4835万円、政治団体会費が4395万円、その他パーティ券など計131万円の計9361万円が、立て替えられていたことが明らかになりました。(表)
スペースマーク 特集! 農民をダマし、税金に群がる自民党政治/畑から巨石がゴロゴロ…
「畑のなかは、巨石がゴロゴロ」――計画の早い段階から、耕作に向かない土地だと知りつつ、それを農家にひた隠しにして土地改良事業を進め、終わったらサッサとトンずらした農水省。これに、農民が怒りの声を上げ、償還金の減免などを求めて立ち上がっています
スペースマーク 特集! 農民をダマし、税金に群がる自民党政治/貧弱な価格・所得保障
こんな農水省の幹部OBでさえムダだと言うズサンな公共事業は、農業予算全体の47%(約1兆4千億円)も占めています。1.4%のフランスや、5%のドイツと比べるまでもなく、その突出ぶりは明らか。
スペースマーク 利権の温床! 公共事業
右手で日本農業を危機に追い込み、左手で利権をむさぼる自民党――。その利権の温床になっている公共事業の問題について、農水省のOBに語ってもらいました。
スペースマーク 新聞「農民」創刊500号
新聞「農民」は、この号で5百号を迎えました。1986年5月に「農民運動全国墾ニュース」として創刊されて以後、農業潰しの自民党政治に立ち向かう唯一のたたかう農民組織の全国センター機関紙として農民を励ましてきました。
スペースマーク 新聞「農民」500号のあゆみ
新聞「農民」500号のあゆみをたどる年表です。
スペースマーク 読者のページ
生活苦しめる政治に腹立つ/「米百俵」の精神歪め我慢強要/日本の農業守るために国産品を/消費者はもっと声を上げよう/農業を守る運動を大きくしたい/旬の野菜を自分の手で作る/自然の恵みの大切さを子らに
スペースマーク 分析センターだより/夏野菜・新茶 分析ラッシュ
気温が上がって、各産地が、グングン育つ野菜の出荷に追われるこの時期、分析センターも、分析ラッシュに突入していきます。部屋の中は、夏野菜と新茶でいっぱいです。
スペースマーク 文芸
新道/尾堤輝義
スペースマーク 我が家の守り神
わが家の玄関に座っているのはワラ人形です。庭いじりが大好きな私、チョットとした時間を使って作ってみました。
スペースマーク 満員のお客にうれしい悲鳴
山口県中部産直センターの直売所「ふれんど」が6月17日、山口市大字仁保で開店しました。
スペースマーク 輸入農産物の山に驚く
福島県農民連女性部は6月12日、「港(輸入農産物)と農民連食品分析センター見学ツアー」を行い、25人が参加しました。
スペースマーク 映画「郡上一揆」を観賞して
映画「郡上一揆」が各地で上映されていますが、飯野武志さん(山形地方農民連事務局長)から感想が寄せられました。
スペースマーク 演劇/岡部企画「精霊流し」「秋日和」
岡部企画プロデュースは10周年・30回記念公演として、東京・新宿の紀伊国屋ホールで「精霊流し」と「秋日和」の2本を上演します。ともに岡部耕大の作・演出。戦争を体験した世代が、いま語るべきものはなにかを問いかけた作品。
スペースマーク 信州のおばあちゃんと“茶のみ”
信仰の山として有名な木曽御嶽山の登山口、王滝村に住む楠村菊江おばあちゃんは75歳。現役の豆腐屋さんです。「春はよ、だんご作らなきゃ、きりがつかんでよ」というほどの年中行事、「笹巻き」だんご作りにおじゃましてきました。

2001年7月2日(第499号)

スペースマーク 労働者と農民がスクラム
「互いに手を携えて、働きやすい職場、農業が大切にされる社会の実現にがんばろう!」――栃木農民連などが呼びかけて、「日産労働者を励ます労働者、農民のつどい」が6月17日、上三川町の鬼怒川の河川敷で開かれました。栃木農民連は、もぎたてのトウモロコシ「きぼう」や、ナス、タマネギ、カボチャ、クインシーメロンなどを差し入れて、バーベキューを準備。村山工場から転勤してきた日産自動車栃木工場の労働者をはじめ、約30人が参加し交流しました。
スペースマーク 依然続く価格暴落
「ニンジン一箱(10キロ)が600円〜1000円。去年は悪かったが、今年もひどい」「ミニトマトの一番いいやつが一箱(4キロ)500円にしかならない。輸入が増え出してから、年間通して“大安売り”状態だ」――昨春、過去最悪と言われる価格の暴落に見舞われた野菜産地から、今年もこんな悲鳴が聞こえてきます。
スペースマーク “基準値以下だから大丈夫!? 【NO!】
「ベビーフードに農薬が入っていた」「マクドナルドやロッテリアなどのハンバーガーから農薬がゾロゾロ」――輸入食品が激増するなかで、国民は食と健康への不安を高めています。農民連食品分析センターは「安全な国産の農産物を食べたい」という国民の切実な願いに応え、輸入農産物の分析を行い、その都度、本誌で発表し、大きな反響を呼んで来ました。
スペースマーク ドーナツ、ケーキ、パンから農薬検出
農民連食品分析センターが市販のドーナツ、ケーキ、パンを分析したところ、表のように残留農薬が次々に検出されました。いずれも、有機リン系殺虫剤です。クロロピリホスメチル(商品名レルダン)は、安全基準が決まっていません。登録保留基準では0.01ppmですから、これを超えているものもあります。小麦の自給率は9%で、ほとんどが輸入小麦を使っているために、ポストハーベスト農薬が検出されるのです。
スペースマーク 「消費税増税、とんでもない」
「消費税の大増税なんてとんでもない! 3%にもどし景気回復を!」――農民連も加盟している消費税廃止各界連絡会は6月13日、衆議院議員会館で学習交流集会を開きました。集会では、税理士・立教大学講師の浦野広明さんが「景気回復には消費税減税が一番」と題して講演しました。その要旨を紹介します。
スペースマーク 安い農産物の向こう側/タイの農村はいま
タクシン政権成立の基礎となった愛国党の選挙公約のうち、もっとも注目されているのが「村づくり基金」です。全国に7万以上ある村に、それぞれ100万バーツ(280万円)ずつ提供して村落開発にとりくもうというもの。
スペースマーク 絵手紙展“季節の彩り”
「食べるのがもったいない」と一言添えられた真っ赤なトマト、「梅雨の季節が、私が一番きれいなときなの」と書かれたみずみずしいツユクサの花――絵手紙サークルの展覧会「第1回農を守る仲間の絵手紙展 季節の彩り」が6月8日から10日まで、茨城県石岡市で開かれました。土蔵造りの小さな会場は、たくさんの人たちが訪れ大盛況。“おいしそう”“花畑のよう”な絵手紙を見ながら、あちこちで談笑の輪が広がりました。
スペースマーク 山形の自然をまるごと体験ウグイスの声聞きながら
山形の庄内産直センターと神奈川県横浜市の保育園との「第4回生命の源にふれる旅」と題した田植え交流会が5月26日から28日まで庄内で行われ、保育園児、小学生、父母、保母さん合わせて52人、組合員40人が参加、盛大な交流会になりました。
スペースマーク 映画/いのちの地球「ダイオキシンの夏」
1グラムで83万匹ものモルモットを殺すことができるという猛毒、ダイオキシン。このダイオキシンにせまるアニメーション映画「いのちの地球・ダイオキシンの夏」が、今年八月から上映されます。
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