「農民」記事データベース20011029-514-04

安全対策、所得補償など万全に

牛飼いの一人として全力でとりくむ

農民連会長酪農家 佐々木健三


 狂牛病の対策を一歩間違えると、日本の畜産は取り返しがつかなくなる。安全な食品を望んでいる消費者の方々、農業に誇りを持ってがんばっているすべての農家とともに全力でとりくんでいく。

 とりわけ発病した牛を飼っていた農家の気持ちを考えると、「元気を出してがんばってほしい」と心から願わずにはいられない。私たち牛飼いは、家族と同様に牛たちを大事にしている。いつも牛のことが頭から離れない。特に子牛の誕生の時は、無事産まれ、母牛が立ち上がるのを見ると心から喜びがこみ上げてくる。

 このような日々の仕事を通して、「安全でおいしい」食料が届けられていることを、多くの消費者に知ってほしい。

 今回のことで、私たち農家には露一つの責任もない。すべて野放し輸入を認めてきた政府の責任である。解決のために万全をつくせと心の底から訴えたい。


畜産農家の声

北海道

 北海道農民連が十月六日に開いた「狂牛病対策と酪農・畜産のあり方を考える集い」(音更町)。ヌレ子が暴落し、「野良牛が出るんじゃないか」と心配する声も。

千葉県

 千葉県農民連が専門家を招いて開いた「狂牛病についての学習会」(十月十三日、酒々井町)。畜産農家、消費者が参加して、不安や疑問を率直に出し合いました。

(新聞「農民」2001.10.29付)
ライン

2001年10月

HOME WTO トピックス&特集 産直・畜産・加工品 農業技術研究
リンク BBS 農民連紹介 新聞「農民」 農とパソコン

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒171-0022
東京都豊島区南池袋2-23-2
池袋パークサイドビル4階
TEL (03)3590-6759

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2001, 農民運動全国連合会