「農民」記事データベース20020401-533-15

抜けるような青空の下

むちゆし(沖縄のことばで“持ち寄る”)市で地域を元気に

沖縄・玉城


 沖縄本島南端 毎週土・日に

 沖縄県の玉城村農民組合は農産物直売所「むちゆし市」を立ち上げ、運動の輪を広げています。

 この直売所は、沖縄本島南端に位置し、那覇市から十二キロ離れた人口一万千人の玉城村にあり、主にサトウキビや酪農、観葉植物、オクラ、インゲンを中心にした農村地帯です。

 「むちゆし」とは、沖縄の方言で“持ち寄る”こと。自給用として作られている野菜や果物などを持ち寄り、みんなで分け合おうという思いをこめて名づけられました。地域が元気にならなければ運動も進まないと、村内の農家の方々を中心に近隣の農民組合員の協力も得て、毎週土・日曜日の午前十一時から午後七時まで二十品目以上を販売しています。

 「安心、安心、新鮮」を掲げて

 直売所の会員は約四十人で、二十五人前後が毎回出荷しています。「安全、安心、新鮮」を目標に掲げ、生産者の農薬散布基準(標準、減農薬、無農薬)を明確にし、出荷品目の前に掲示したり、買い手が納得できるよう試食用の料理を出したり、品目の説明などを行っています。また、後で不良品とわかった場合は取り替えることにしています。

 直売所は昨年六月から十一月にかけての日曜日に、組合員が多彩な技術とベニア、ブルーシートなど建築資材を持ち寄って建て、十二月二十三日にスタートしました。二カ月以上たち、お客さんも徐々に増えてきています。

 夏の時期には他からの協力も

 新聞「農民」を掲示板に貼り出し、お客さんの目にも止まるようにしています。生産者同士の信頼関係が深まるなど、運動の輪が広がっています。これまでは農家の話し合いが少なかったのですが、横のつながりもでき、今後は会員も増やし、月一回の交流会もしていきたいと思っています。

 夏の時期は直射日光が強く、台風の影響など気候の条件もあって、直売所に出荷できる野菜が少なく、とくに葉菜類が少なくなります。他の産直組織からの協力をお願いしたいと思っています。

(玉城村農民組合 玉城健)

(新聞「農民」2002.4.1付)
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2002年4月

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