「農民」記事データベース20020422-536-02

支部総会決定の「直売所」を開設

地元で親しまれる店に

鹿児島農民連姶良(あいら)・伊佐支部


 鹿児島県農民連の姶良・伊佐支部(姶良・伊佐農業を守る会)は三月二十三日、国分市に「地元農産物直売所」を開設しました。日曜日を除く週六日間午前十時から午後五時まで開いています。開店から一カ月近くになりますが、連日五十人以上が訪れ、常連客も増えています。「新鮮な野菜や花が買えてうれしい」「漬物はないの」「毎日開いてね」など、直売所への期待が寄せられています。

 荒れ地となっていた畑の一部を借りた直売所は、十五台分の車が駐車できる敷地。近くには団地やソニーの会社があり、販売する条件は悪くはありません。しだれ柳がそよぐ直売所には、ダイコン、キャベツにはじまり、ちまき、米、雑穀、漬物、花、加工品などを並べています。

 姶良・伊佐支部は、県連の援助で昨年二月に結成。結成総会では、まず直売所を作ることを決定し、その後、役員会を開いて計画を具体化しました。杉山に放置してある伐採木をもらい、製材するところから始め、間口五メートル、奥行三メートルの店小屋をほとんど二人で半年以上をかけて作りあげました。作っているのを見た人から「いつ店が開店するのか」と関心をもたれました。

 開店の日には、不安がいっぱいありましたが、関係者も含め五十人近くが参加。歌やハーモニカの独奏、踊りもあり、にぎやかな開店祝いとなりました。

 四月一日には反省会を開き、売りきれた品物の補充や売れ残り、スタッフの充実などの問題点を話し合い、組合員の協力で克服していくことを確認。開設当初は不安もありましたが、続けて行けるという見通しもついてきました。

 二十人の生産者が出荷していますが、組合員を増やして品揃えも豊富にし、鹿児島以外のものも販売を計画するなど、地域に長く親しまれる直売所をめざして頑張っていきます。

(鹿児島県農民連姶良・伊佐支部長 川崎正博)

(新聞「農民」2002.4.22付)
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2002年4月

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