「農民」記事データベース20020422-536-03

北海道

「BSE損害補償を求める会」結成“国のやり方に腹立つ”


 四月二日、北海道農民連と食農連絡会が呼びかけた「BSE損害補償を求める会」の結成総会が行われました。この「会」は二月二十八日の緊急集会で呼びかけられ、約一カ月の期間で加入者が五百十四人となり、当日は全道各地から代表四十人が参加しました。

 呼びかけ団体を代表して北海道農民連の白石淳一委員長が結成までの経過報告を行い、BSE発生の原因が、政府の調査検討委員会の最終報告でも「政府の失政」を認める内容になっていることはこれまでの運動の成果であり、武部農水大臣は直ちにやめるべきだ、と強調。猿払村の農家からの「私たちは、愛する牛、可愛い孫、大切な心の宝をみんな国に奪われてしまった。こんなことは絶対に許せない」というメッセージは、参加者の大きな感動を呼び、改めて損害補償の重要性、運動の強化を胸に刻むものとなりました。

 参加者からは「こんな枝肉価格のもとでは肥育をやれない」(和牛農家)、「猿払の方のメッセージには、同じ酪農家として胸を打たれた。自分の所でも先日六頭の廃用牛を出したが、もしかしたらと心配の連続だった」(酪農家)、「地域の酪農畜産農家に参加を呼びかけたところ、ほとんどが加入してくれた。みんな国のやり方に腹を立てている」などの発言が相次ぎました。

 「求める会」は今後、一千人の会員をめざしてさらに呼びかけを強めていくことを確認。活動については、損害補償実現のために、請求書運動を広げ、国家賠償訴訟も含めて運動を進めていくことを確認しました。

(北海道連 野呂光夫)

(新聞「農民」2002.4.22付)
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2002年4月

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