「農民」記事データベース20020422-536-10

旬の味


 泊まりで外出し帰宅すると、すぐハウスへ飛んで行き、「みんな元気だった? 何かしてもらいたいことはない?」とトマトと話をしながらハウスの中を歩きます。こんな時が一番幸せです。青いトマトが初めて赤くなる時、感激します。初物はいつも仏様にあげ「今年もこんなに素適なトマトが出来ました」とご先祖様に報告します▼八月に種子をまき、九月末に定植、十二月から翌年七月まで出荷。五千本のトマトの手入れと出荷は大変です。働き手は主人と私の二人。ハウスの他に田んぼが一・五ヘクタール、麦も作ります。六月は麦刈りと田植え、さらにトマトの出荷が重なりてんてこ舞いです。一年を振り返ってみると、よくあれだけの量の仕事をやってきたなと、われながら感心します▼トマトを作っていて、もう一つの楽しみは産直です。農民連の野菜ボックスと土曜の朝市に出荷していますが、ハウスまで買いにくる人もいます。「木村さん家のトマトを食べると、スーパーのは食べられないよ」という励みに、今日もトマト作りに精を出しています。

(君)

(新聞「農民」2002.4.22付)
ライン

2002年4月

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