「農民」記事データベース20020909-553-13

旬の味


 産直の交流会が開かれた。北海道・空知産直センターと新婦人道本部が共催し、今年で十四回目を迎える。ここで大変感動した場面に出会った▼学校給食の米を納入している東京の学校の栄養士さんが、四人も駆けつけ、生産者と交流していた。「米を生産している現場を見たい」と自費で北海道まで来た▼交流会終了後のご苦労さん会で栄養士さんが次のように話した。「最初は不安だったが、使ってみると子どもたちの評判がよい。年々使う学校が増えた」「子どもが、おじいちゃん、おばあちゃんの住んでいるところから採れたお米だと喜んでいる」「大変なこともあるが、やってきてよかった。本物を守っていきたい」など▼話を聞いている日頃口が悪く、農作業で浅黒く日焼けした男たちの目にも涙が光る。それぞれ立場が違うが、米をめぐって思いを共有できたのが、深い感動を呼んだのだろう▼九月は収穫の季節だ。干ばつや長雨・低温の悪条件を乗り越えて、作物は生長している。今年もきっと美味しい米を届けることができるだろう。

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(新聞「農民」2002.9.2・9付)
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2002年9月

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