“おいしかったから、また来たよ”

愛媛県松山商工会議所が主催の“城山門前朝市”

　九月一日午前八時から正午まで、松山市大街道三丁目商店街で「城山門前朝市」が開かれました。八月に続いて二回目の産地直売。今回は、事前に新聞折り込みで二回宣伝していたこともあって、八時の開始時間前から大勢のお客さんが押しかけ、今か今かと開店を待ちわびます。

　「キッサ夢の樹前」の店では、野菜を満載した軽トラックが到着すると、お客さんがどっと押し寄せ、一時間もすると売り切れる品物が続出。希望の品物が手に入らず「来月はもっと早く来ないとだめね」と言ってあきらめて帰る人も多く見受けられました。果物を出品しているのは、この店だけだったので前回にも増して大勢のお客さんが来てくれました。

　私は甘夏柑とカボチャを出品。甘夏柑は前回よりも三倍売れました。あるお客さんは「この前買っておいしかったので、また来たよ。友達にも頼まれてたし」と言って買ってくれました。

　松山商工会議所が、松山城の玄関口にあたる松山市大街道三丁目商店街（通称・ロープウェイ街）を活性化させようと、松山城築城四百年祭の記念イベントとして朝市の開催を決め、八月から始まったもの。同会議所が策定した松山ＴＭＯ（タウン・マネジメント機関）構想の一環で、空洞化する中心市街地に賑わいを取り戻すのがねらい。約四百八十メートルの商店街の八カ所に、松山市や伊予市、久万町などの新鮮な野菜が並べられ、地元商店による特売や、じゃこてんの実演販売など、各種コーナーも開設されました。

　来年二月まで第一日曜日に開催。二月以降は、様子を見て続けるかどうか決めるそうです。

　私が出品した店では、お客さんも定着し、近いうちに毎週朝市を開こうと、久万町の農家の人と話しているところです。