「農民」記事データベース20021007-557-18

旬の味


 とれ秋に思うこと、それは「作物は正直で、作ったようにしか育たない。手抜きをすれば出来が悪い。お天気もテキメンだ」ということだ▼だが、人間界では違う。原発の故障・事故かくし。お詫びしたのはバレタからで、十年間も隠した。輸入中国野菜に使用・製造禁止の農薬が見つかり、商社は中国農民のせいにした。だが誰が作り、使わせたのか。現地の日本の農薬会社や商社以外に考えられないではないか! ニセ表示事件は原発同様すべての分野にある。政治献金イコール贈収賄は当たり前。「バレタのは運が悪い…」▼キュウリやキヌサヤエンドウなどの蔓がつかまる支柱をたてることを「棚をくれる」とこの地方ではいう。棚をくれるのが遅れると「つる 空でも何でもつかもうとする」(栗林一石路句集「シャツと雑草」)。作柄はわれらにどんな作り方をしたか鋭く指摘する。だから「来年こそは」と反省する。私のパソコンには「百姓」とうつと「百姓は毎年一年生」と出るよう入力されている▼人間はだませても、作物はごまかせない。(節)

(新聞「農民」2002.10.7付)
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2002年10月

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