「農民」記事データベース20021014-558-07

殺すより、増やさない

害虫防除 (22) ――最終回――


モグラ、カラスなど

 1 見分けかた

 モグラは動物食のため、農作物の根を食害しませんが、トンネル堀りで根を切断するなどの害があります。ネズミは、モグラのトンネルを利用して、農作物を食害します。

 カタツムリの代表的なものはウスカワマイマイやオカモノアラガイで芽や葉などを食害します。雨の多い時に被害が増えます。

 2 防ぎかた

(1)モグラ

 畑の中を迷走されると困るので、筆者の家庭菜園では、粗大有機物や有機質肥料の溝施肥によって、その部分にミミズを増やし、モグラがそこのみを通るようにした。三年間くらい定位置で溝施肥を続けたところ、モグラが直線状にトンネルを掘るようになった。

(2)カラス

 竹ざおにつりのテグス糸をつけて、畑やハウスの上に張りめぐらす。

(3)ハト

 大面積を同時に播種して被害を分散する。

(4)カタツムリ

 酸性土壌や、湿気の多いところに多発するので、通風、採光を良くする。

(おわり)
桑山洋三(農の会会員)

(新聞「農民」2002.10.14付)
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2002年10月

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