2003年2月


2003年2月24日(第575号)

スペースマーク どんどん作って売りましょう
「どんどん作って、どしどし売ろう!」「家族仲良く、楽しく農業を続けたい」――東京・本郷で2月8〜9日の両日開催された農民連女性部第14回総会で、農家女性の願いが豊かに花咲ました。総会には北海道、九州まで27都道府県から100人が参加。笑いあり、涙ありの多彩な活動が生き生きと報告されました。
スペースマーク 世界の大勢にそむく小泉「米改革」
「米政策改革大綱」の具体化が急ピッチで進んでいますが、政府の念頭にあるのは「米が余ったら困る」ということだけ。いわば“米過剰恐怖症候群”です。したがって、米価を1俵(60キロ)3千円にする、転作奨励金を大幅にカットする、本格的な流通自由化によって米の買いたたきを野放しにする――などなど、徹底的な米つぶしの政策が検討されています。
スペースマーク 「特定農薬」で農水省に要請
昨年12月に農薬取締法が改定され、3月10日から実施されます。その内容は、「農薬」及び「特定農薬」の使用にあたって、違反した生産者への罰則が強化される一方、「特定農薬」の中身や、基準のない作物の対応など、不明確なことが多く、産地でも消費者の間でも不安と混乱が起きています。また登録が抹消された農薬についての行政やメーカーの責任もあいまいなままです。
スペースマーク イラク戦争反対!分析センター募金者氏名
「平和を願う日本の良心を、いま世界に」――イラク戦争に反対する2・14大集会が2月14日、寒風のなか東京・明治公園で開かれ、2万5千人が参加しました。
スペースマーク 国民の共同の力集めて生活破壊の政治変えよう
国民各層の実態を知り合い、要求の統一点を探ってナショナル・ミニマムと国民共同を考えていこう――と、農民、商工業者、労働者、市民が集まって、2月7日、東京・文京区の全労連会館でシンポジウムが開かれました。国民生活破壊の政策転換を求めていく流れを形づくっていこうというのがねらい。主催した同実行委員会の予想を大きく超える140人が参加、感動的な集いとなりました。
スペースマーク 誰でもできる無農薬・有機稲作(11)
無農薬栽培は、病害虫が発生しても化学合成農薬を散布しないというのではなく、病害虫発生のメカニズムを知って、健康なイネづくりで発生を未然に防ぐ農法です。稲作で問題になる病害虫には(表1)のようなものがあります。
スペースマーク オリノバが撤退発表
遺伝子組み換えによる酒造用や腎臓病患者向けの低グルテリン米の研究開発を進めてきたオリノバは1月22日、今年3月末で事業活動を停止すると発表しました。
スペースマーク 醤油作りから栽培技術まで…「米を守れ!」写真コンクール応募作品
第5回大豆畑トラスト運動全国交流集会が1月30日、東京都世田谷区内で開かれました。主催は遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン。
スペースマーク 神戸でメモリアル集会俳句 冬萌ゆ
あれから8年、今年も神戸の街が一望に見渡せる諏訪山公園で、震災メモリアル集会が約300人の参加で行われました。1月17日の午前5時46分に黙とう、献花、鎮魂のトランペット、読経。被災者代表の「昨日のことのように思い出されます」との言葉に震災の出来事が走馬灯のように脳裏をよぎりました。
スペースマーク 旬の味
「百姓は毎年一年生」と思っているが現実にぶつかるとため息が出る。いつもは寒いだけでろくに雪が降らないのに、今年は20センチも積もっている

2003年2月17日(第574号)

スペースマーク 売れ残る主食用輸入米
昨年の主食用ミニマム・アクセス米(特別売買=SBS米)の輸入は輸入枠の半分以下の4万トン。95年以来の7年間、売れようが売れまいが、一貫して100%輸入してきたのに比べると大きな変化です(図1)。その背景にあるのは、ニセ表示や輸入野菜の残留農薬に対する消費者の反発。
スペースマーク 輸入果汁にセーフガード発動を分析センター募金者氏名(敬称略)
「加工向けリンゴの値がつかない。農協の倉庫にも山と積まれている。このままでは廃棄せざるをえない」
スペースマーク 「税金と産直でがんばるぞ」川辺川ダムはいらん!
愛媛県の西南部のみかん産地の一つ、吉田町を中心に「西南農民組合」が1月22日に発足し、税金と産直で新たな運動を進めることになりました。
スペースマーク プリオン病の生前診断技術の展開
一昨年に大パニックを引き起こしたBSEや、不治の病といわれるクロイツフェルト・ヤコブ病は、プリオン病と総称されます。昨年10月、独立行政法人「農業技術研究機構・動物衛生研究所」(茨城県つくば市)に、内外の研究機関と連携してこの病気の解明と制圧にとりくむ「プリオン病研究センター」が設置されました。
スペースマーク 誰でもできる無農薬・有機稲作(10)
稚苗の機械植えや直播による栽培では、倒伏問題の解決が重要なテーマでした。特にコシヒカリの作付の多い地域では元肥を減らしたり、植え付け本数を少なくしたりして対応してきました。
スペースマーク 土を生かして安定生産
「土を活かして安定生産」をメインテーマに1月25日から2日間、「農の会」定例研究会が東京都内で開かれました。安全・安心への関心が高まり、多くの国民が国産農産物を望むなか、それに真正面からこたえ、生き物のしくみや自然の働きを活かした農業技術を組み立てようというもの。研究会ではこうした趣旨の記念講演や実践・研究報告が行われました。
スペースマーク 歩いて九州を横断したよ
私は、師走の30日から元旦にかけて、歩いて九州を横断する行事に参加しました。九州横断徒歩ホステリング(福岡県ユースホステル協会主催)で、北海道から沖縄まで全国から女性16人を含む41人(スタッフ含む)が参加しました。
スペースマーク 旬の味
立春を過ぎたとはいえまだまだ寒さの続く北海道だが、その中にあっても私の住んでいる岩見沢市は、昨年末から豪雪に見舞われ、平年の降雪量7メートルを超え記録を更新中だ。この影響でビニールハウスが雪の重みで倒壊する農業被害も発生し「もう雪はたくさんだ」というのが挨拶になっている

2003年2月10日(第573号)

スペースマーク “素朴な布のぬくもり”を生かして
私が布絵を始めてから12年ほどになります。それまでの私は何をしたら良いか暗中模索していました。ちょうど子育てから解放される時期で、これからの生き方をどうするか悩んでいました。
スペースマーク 春の運動でストップ
年明けに日本経団連が消費税率の16%への引き上げを提言し、自民党、公明党からも消費税増税の大合唱が起きています。小泉首相も「広く薄く(負担を求める)」と述べて、消費税増税を税制改正の基本にすえる考えを示しました。
スペースマーク 日本経済をいっそう冷え込ませる庶民大増税を中止し、景気回復を求める請願書
日本の経済は、生産拠点の中国などへの移転による『空洞化』のもとでの大量失業と賃下げ、医療制度など社会保障改悪による3兆2千4百億円におよぶ国民負担増、銀行の「不良債権処理」による中小企業の倒産など、先の見えない消費不況に陥っています。農村は、農産物の輸入急増と価格暴落、減反・減産の拡大による農家経済の悪化によって、地域経済全体が冷え込んでいます。この不況を打開する道は、国民の生活、雇用・営業への不安を取り除き、消費を拡大する以外にありません。
スペースマーク “庶民大増税中止署名”を広げ、悪政をおしかえそう
昨年末、自民・公明・保守の与党合意を受け、財務省は「平成15年度税制改革改正大綱」を公表しました。
スペースマーク 農民連の運動に期待
2003年1月6日、財界3団体(日本経団連、日本商工会議所、経済同友会)の首脳は記者会見し、社会保障の財源として消費税の引き上げが必要と強調しました。これに先立ち日本経団連は1月1日付で、消費税を2004年度から毎年1%ずつ引き上げ、最終的には16%にすると提言しています。
スペースマーク おわり晴れれば気分爽快
農民連青年部は1月25、26日の2日間、福島県にあるリステル猪苗代スキー場でスキー交流会を行いました。
スペースマーク 雑 感
今野正夫さんの詩です。
スペースマーク この人/ユーフォニュームを鍬に持ちかえて
事務所にやってくる生産者が、「ちょっと紹介してよ」と恥ずかしそうに言います。お目当ては、およそセンターには似つかわしくない若い女性。奈良産直センター職員として新規採用された山崎知子(やまさきともこ)さんです。
スペースマーク 誰でもできる無農薬・有機稲作(9)
田植え前に検討しておかなければならない最も重要な事項として、一株に何本植え、坪あたり何株植えるのかという移植密度の決定があります。
スペースマーク 旬の味
「野菜を作って売ろう」というと「ここは野菜の産地ではない」という答えが返ってくる

2003年2月3日(第572号)

スペースマーク 10年ぶり生産緑地に指定
米や野菜を作り、牛を飼っているのに、農地ではなく宅地とみなされてべらぼうな税金をもっていかれる。そんな東京・町田市の市街化区域内の基準を満たした農地が、この1月1日から生産緑地の追加指定を受け、本来の農地として扱われるようになりました。三多摩地区での追加指定は実に10年ぶり。運動を続けてきた町田の農業を考える会(斎藤義光会長)は、引き続き指定基準の改善を求めて署名活動を広げています。
スペースマーク 危機突破村民大会
「米を守ろう。ふるさとを守ろう。そして私たちはこの村で生きてゆく」。安達太良山の麓に美田が広がる福島県大玉村で、1月19日、「大玉村地域農業危機突破村民大会」が、約50人の村民の参加で開かれました。主催は、大玉村農業守る会(農民連加盟)。村も後援し、大玉地区労、新婦人大玉支部が協力しました。
スペースマーク 大会の発言から
女性パワーが担う直売所「南薩摩路」/3つの単組を軸に組織の倍化をめざす/地域で農業を守る協力・協同を広げよう
スペースマーク 食品分析センター募金者氏名
◆ご協力ありがとうございました
スペースマーク 大会レセプション出品一覧
北海道 ホタテのバター焼、イモもち焼、豆の缶詰、熊肉の缶詰、国産小麦パン、ワイン……
スペースマーク 佐々木健三会長の大会あいさつ選出された新役員各界の10氏が連帯のあいさつ各界からの祝電とメッセージ
第15回大会に参加された代議員、評議員のみなさん、この1年間、草の根でたたかいを進め、大きな前進を勝ち取ることができたことを、ともに喜び合いたいと思います。来賓のみなさんには大変にお忙しいところをご参加いただき、私たちの運動に励ましのごあいさつをいただくことに心から御礼申し上げます。また、顧問の鈴木武さんが闘病生活をしながら元気に参加されたことを紹介します。(大きな拍手)
スペースマーク 米・農業つぶしを許さない国民共同を!暮らし、生産と地域を守る共同を広げ、農業再生を担いうる強大な組織を作ろう!(大要)
昨年は農産物の輸入による価格暴落、これに拍車をかける重大な農業攻撃という点で、激動の1年でした。そういうなかで農民連は「農民の苦悩あるところ農民連あり」という立場で悪政とたたかい、ものづくり、仲間づくりを、団結の力で前進させてきました。重大な情勢のもとで、農民運動の全国センターである農民連の大会が注目されています。期待に応えて立派に大会を成功させようではありませんか。
スペースマーク 初めての“青空市”安心・安全大豆の収穫祭 おいしかったよ!
熊本城のすぐ近くに位置する熊本市内坪井町で12月22日、熊本農民連が青空市を開きました。この月は、冷え込んだり、雨が続いたりしていたので天気が心配でしたが、幸い晴れて気温が上がり、青空市には絶好の条件となりました。
スペースマーク 6頭目のBSE発生
和歌山県農民連は1月21日、同県粉河町で飼育されていた乳牛がBSEに感染していた問題で、県に対して緊急要請を行いました。
スペースマーク 誰でもできる無農薬・有機稲作(8)
抑草法のポイントはコナギ、ホタルイの発生をどう抑えるかということで、田んぼの条件によっていくつかの抑草技術を組み合わせて実施することになります。
スペースマーク 安全・おいしい野菜たべたい
「農業の魅力を体験し、新鮮で安全なおいしい野菜が食べたい」――自分たちの口にするものは自分たちで作りたいと考え、昨年3月から農業サークルを結成し、野菜づくりに取り組んでいる看護学生たちがいます。千葉県流山市にある勤医会東葛看護専門学校で話を聞きました。
スペースマーク 感激 手作り伝統食!
茨城・県南農民組合女性部「野ばらの会」は、1月8日に開かれた全農林労働組合筑波地方本部の旗開きに、手作りの伝統食を提供しました。
スペースマーク 旬の味
農民連第15回定期大会が1月14日から3日間、東京で開かれ、全日程に参加することができた。施設園芸でトマト作りに励んでいるが、12月から出荷が始まっている。超多忙でも苦労して参加したのは、全国の仲間との再会や農民連の方針をしっかり身に付け、農業・農山村復権の大事業に私も参加したかったから
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