「農民」記事データベース20030609-589-04

公明・創価学会が悪質な誹謗・中傷

医療事故を口実にした民医連攻撃の意味するもの

全日本民医連事務局長 長瀬 文雄


 四月におこなわれた一斉地方選挙では全国各地で、民医連に対する悪質な誹謗中傷が公明党・創価学会によっておこなわれました。

 民医連への攻撃は、最初は民医連加盟の病院・診療所でおこった不幸な医療事故や事件を利用したものでした。

 医療事故や事件をなくすことは国民の願いであり、医療事故の根絶に向けて全力を尽くすことは医療機関の使命です。民医連では事故が起きたときにまず、何よりも患者さんの人権を尊重し、真実を伝えること、そして原因を追及し再発防止に向けた対策を実施していくこと、情報を公開し、経験や教訓を広げることを基本姿勢にしています。

 民医連ではこの立場から、その教訓を伝える報告書も公表してきました。耳原総合病院で発生した院内感染自己の教訓をまとめた『院内感染予防ガイドライン』は四万部、川崎協同病院でおこった筋弛緩剤投与死亡事件の教訓を伝える報告書は五万部を普及しています。

 ところがこうした民医連の再発防止のためのとりくみを逆手に取り、公表された民医連の事件や事故だけを使って攻撃してきたのが公明党・創価学会でした。

 今回の選挙では、口コミで、ビラで、そして選挙の候補者カーまで使って民医連への誹謗中傷を繰り返しました。「人殺し病院」「民医連病院は区内からでていけ!」と診療中の病院や診療所の前で連呼しました。民医連の病院を抹殺することを選挙の場で叫ぶという異常な攻撃をおこなったのです。

 公明党をはじめとする人たちはこのような異常な攻撃をなぜ民医連に仕掛けるのでしょうか。

 昨年十月お年寄りの医療費が値上げされました。今年の四月にはサラリーマンの健康保険が三割負担に値上げになりました。ただでさえ不況で暮らしにくい世の中なのに、さらに国民への負担を押しつけているのが自民党、公明党の与党です。

 民医連は医療保険の改悪に反対し、医師会をはじめとする医療団体とも共同して大きな医療費負担増反対の運動が広がっています。このことに危機感を覚えた与党勢力がこうした運動で中心的な役割を果たしている民医連に打撃を与えようとしているのです。その先駆けを公明党・創価学会が果たしているのです。

 民医連はこのような不当な攻撃を断固はね返し、良い医療を求める多くの方々と共に健康で住み続けられるまちづくりを進めていく決意です。

(新聞「農民」2003.6.9付)
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2003年6月

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