「農民」記事データベース20030609-589-12

地場産小麦のパンおいしい

学校給食の安全確保で 吉川議員に大臣が答弁


 参議院内閣委員会で食品安全基本法案の最後の審議が五月十五日に行われ、日本共産党の吉川春子参院議員は豊かで安全な学校給食を求める立場から質問しました。同法案は昨年のBSE発生やその後の輸入農産物の残留農薬が大きな社会問題となり、政府が法案化せざるをえなくなったもの。

 法案の第十九条には「食品の安全性の確保に関する教育、学習」がうたわれており、これまで安全性に問題のある輸入食品を多く扱ってきた学校給食の改善が求められていました。

 吉川議員は「輸入小麦の多くに有機リン系の残留農薬が検出されているが、国内産の小麦とそれを使ったパンからは一切検出されていない、子どもたちからも大変おいしいと評判だが…」と質問。谷垣国家公安委員長(国務大臣)は「埼玉の地場産小麦で作ったパンを食べたが、おいしかった。地場で取れたものを地域の子どもたちに給食で出すということは、ユニークな試みだと敬意を表する」と答弁しました。

 文部科学省は「学校給食で使用する食品の安全性を確保するため食品の選定、検査など総合的に本年度から研究調査し、各教育委員会や給食関係者を指導する」と約束しました。

 さらに吉川議員は「政府は転作奨励金を減額し、近いうちにゼロにするという考えだが、これでは安全な国産小麦が作れなくなる」と追及しました。

(埼玉県連 松本慎一)

(新聞「農民」2003.6.9付)
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2003年6月

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