「農民」記事データベース20030609-589-16

旬の味


 霜が降るかと心配するような陽気や梅雨寒の日が続いたと思うと今日は真夏の暑さだ。モロコシも芽を出すが雑草も芽を出す▼雑草で思い出すのは二宮尊徳の話である。「畑の草に追われるようになったら、草の小さい畑から除草しろ。とかく草が伸びた方から除草したがるが、逆だ。草が大きいと手間がかかる。その間に小さい草が伸びてまた時間がかかる。草が小さい方から始めればすぐ草の大きい畑に移れるのだ」▼「上農は草を見ずして草をとり、中農は草を見て草をとり、下農は草を見て草をとらず」という話もある▼「上農」には程遠い私だが、雑草が小さいうちに除草した方が楽だからネギ畑に早めに出かけた▼米粒より小さい芽がチラと地上に出ただけなのに、抜いて見ると、もう白い根が二センチもあり、その先に毛根がついている。だから、土の中で小さな芽が発芽しかかったとき表土を軽くかき回すといいということを、「草を見ずして草をとる」というのだろうか。雨の少ない西欧にはこういう「除草」の格言や教えはないのでは?

(節)

(新聞「農民」2003.6.9付)
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2003年6月

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