「農民」記事データベース20030623-591-03

千葉農民連の米情勢学習会

米改革の危険性わかった

次々とび出す怒り


大規模経営の人に参加者が働きかけ

指折りの有力農家、組合へ加盟相次ぐ

 千葉県農民連は六月五日、真嶋良孝副会長を講師に米情勢学習会を酒々井町で開きました。政府が進める「米改革」の危険な中身を一刻も早く農家に知らせ、草の根からたたかいを広げるとともに、準産直米のとりくみを飛躍させようと開いたもの。大規模稲作農家をはじめ四十人が参加しました。

 七十ヘクタールを耕作する営農組合で地域の米づくりを支えている野栄町の伊藤秀雄さんは「委託は増えているが、今の米価ではとても請け負えない」と市場原理で米価を暴落させる米改革を批判。また土地改良区の理事をしている佐倉市の戸村庄司さんも「今でさえ土地改良費の滞納が増えているのに、政府のいう“担い手”だけで用排水施設を維持管理できるものか」と危機感をあらわにしました。

 「政府は銀行支援に何兆円も税金を投入しないで、農家が経営を継続できるようにすべきだ」と厳しい口調で語る新海秀次さんは栄町で二十ヘクタールを耕作しています。真嶋さんの講演を聞いて、次から次へと米改革に対する怒りの声があがりました。

 学習会で「農民連の役割の大きさをあらためて感じた」という清宮純さんはさっそく、直売所や請負耕作をしている大規模経営の仲間に農民連を紹介。県連にも「一度、話を聞かせてほしい」と連絡があり、「米を守る」大運動にようやく火がついてきました。

 千葉県連では最近、農機具屋さんや普及センター、米屋さんからの紹介で、県内でも指折りの有力農家が相次いで仲間に加わっています。また、組合員がまわりの農家に訴え、運動に広がりが出てきました。「いま思いきって地域に出れば、大きな飛躍を勝ちとれる」と実感しています。

(千葉農民連 小倉 毅)

(新聞「農民」2003.6.23付)
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2003年6月

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