「農民」記事データベース20030707-593-06

いちご狩り・玉ねぎ交流

甘いおいしい安全 今年も好評です

紀ノ川農協の収穫体験 和歌山


 千人以上参加

 和歌山・紀ノ川農協は十五年以上前から春の交流「いちご狩り」に取り組んでいます。今年も四月二十三日から五月十八日まで受け入れを行い、四つの生協の組合員さんや紀ノ川農協の直売所「ふうの丘」の会員さんなど千人以上が参加者しました。

 いちご狩りを受け入れた前田浩文さんが栽培しているのは「章姫」という品種。前田さんは、いちごが実り始める十一月以降に農薬の使用を中止し、天敵昆虫を使って害虫を防除しています。

 いちご狩りは初めてという来園者は「いっぱい赤い実がなっているのを初めて見て感動しました。甘くておいしかった。前田さんの話を聞けて良かったです。農薬をあまり使わず、安全ないちごを作るのに苦労をされているのにまた感動しました」と感想を語っていました。

 多い日にはバス五台で二百人を超える人が来園しましたが、今年は雨の多い不順な天候が続き、腐り果や奇形果が多く、連休終盤にはいちご不足の大ピンチ。入園料をおまけするなどして何とか乗り切りましたが、綱渡りのハラハラもの。来年は、作付面積や受け入れ農園を増やして十分満足してもらえるように改善したいと思います。

 家族連れ20組

 五月十八日には玉ねぎ交流会を行いました。これは九四年から地元の和歌山市民生協と取り組んでいる玉ねぎ交流園の収穫作業で、今年はいちご狩りもセットで実施。「自分たちで作ったものを自分たちで収穫し、調理して食べよう」と宣伝したところ、百三十二人の応募があり、抽選で六十人を受け入れました。

 参加者のうち家族連れが二十組近く、粉河町の井上雅夫さんが打田町に借りている畑で栽培した無農薬の玉ねぎを収穫。採れたての玉ねぎを使ったカレーやオニオンサラダの昼食は「労働のあとのカレーは格別。玉ねぎがとっても甘いね」と大好評でした。

(和歌山・紀ノ川農協 松岡登)

(新聞「農民」2003.7.7付)
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2003年7月

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