「農民」記事データベース20030728-596-11

旬の味


 青年部の学習交流会に参加し、航空自衛隊百里基地で、民有地に阻まれ「く」の字に曲がった誘導路を初めて見た。この土地を平和公園として維持し、闘争してきた人たちがいる▼「こんなことをやっている道楽ものです」と明るい園長の川井弘喜さん。百里の農民は、戦中は海軍飛行場用地として農地を奪われ、戦後は瓦礫を取り除いて再び開拓し、農業を営んできた。そこへ自衛隊基地建設が始まり、再び農地を奪われた。その中で一坪運動を広げ、「憲法九条を守れ」のたたかいを繰り広げ、それを貫き通している「証」が「く」の字の誘導路だ▼「軍隊は国民を守らない。弱い立場のものが犠牲になる」と語ってくれた宮沢昭さんは、「国策」の満蒙開拓青少年義勇軍として満州(中国東北部)へ。戦後は「国策」で百里開拓農民に。有事法制、イラク支援法もまさに「国策」。「戦争の歴史を繰り返すな」の証人の声を、今まさに活かさなければいけない▼「道楽」は「道を楽しむ」と理解している。その道は「平和」で、生き楽しむための「闘い」である。

(巌)

(新聞「農民」2003.7.28付)
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2003年7月

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