2004年7月


2004年7月26日(第645号)

スペースマーク 農民連が米価緊急対策を政府に申し入れ
九州や四国では04年産超早場米の出荷が始まりました。しかし、農家の表情はさえません。米価の下落が予想されるからです。農民連は7月21日、米価下落への緊急対策を農水省に申し入れました。
スペースマーク 米屋さんと生産者をつなぐ交流会
農民連は、米屋さんを通じて「作る農家の顔が見える米」を消費者に届ける「準産直米」のとりくみを進めています。これには多くの米卸、米屋さんから賛同が寄せられ、大手中心・市場原理優先の流れではない、「もう一つの流れ」が大きく開かれようとしています。
スペースマーク 参議院選挙の結果について
一、参議院選挙は、「自民か民主か」という「2大政党」の流れが強力につくられるもとで、自民党が後退し、民主党の躍進という結果になりました。
スペースマーク “収穫直前の枝豆 全滅だ”
13日から14日にかけた梅雨前線による新潟・福島両県の集中豪雨災害では、すさまじい雨により各地で土砂崩れや河川の堤防が決壊。新潟県三条市や見附市、中之島町などを中心に、死者15人・行方不明1人(18日現在)、2万人以上の住民が避難所で一夜を過ごすなど、大きな水害となりました。
スペースマーク 「千葉県女性農業委員の会」初代会長に農民連会員の斉藤教子さん(船橋)
「千葉県女性農業委員の会」が今年3月、県内15人の女性農業委員で発足。会長には、8年前に千葉県初の女性農業委員に当選した船橋市の斉藤教子さん(農民連会員)が就任しました。同市坪井町の直売所を訪ねて、抱負などを聞きました。
スペースマーク 食品分析センター募金者氏名
ご協力ありがとうございました
スペースマーク おそろいエプロン作ったのけ? 似合うよ
茨城県西農民センター朝市部会は、おそろいのエプロンを作って、6月26日に「エプロンデビュー」。鮮やかな赤いエプロンの胸元には「朝市部会」の刺しゅうが入っています。
スペースマーク 佐久楽農倶楽部通信
参院選の結果もそうだが、今年は何ともイヤな年。7月9日夕の降ヒョウ被害は、長野・佐久地方の農家にとって最もイヤな出来事だろう。
スペースマーク 本の紹介/『しょうたとなっとう』
この本は、「ふしぎいっぱい写真絵本」シリーズの2冊目です。写真絵本とは、絵やイラストの代わりに写真で構成した絵本のこと。
スペースマーク 演劇/ミュージカル「ピッピ」
この夏、新しいファミリーミュージカル「ピッピ」が登場します。ピッピは9歳の女の子。いつも長くつ下をはいている力持ち。父は海賊の船長、海で行方不明。母はピッピが生まれてすぐに亡くなり、ひとりで生きるしっかり者です。
スペースマーク 医療青年が田植え体験
病院や福祉施設などで働く青年約20人が6月20日、御所市で農業を営む奈良農民連の中垣義彦会長の田んぼで「田植え体験」をしました。
スペースマーク 中玉トマト(ヘルシーミディ)収穫
山形県天童市の野菜農家、石垣昭一さんのところでは、中玉トマトの収穫が始まりました。朝早く収穫したトマトを大きさごとに選別し、箱詰めして農協や生協に出荷します。
スペースマーク 映画/黒木和雄監督 井上ひさし原作「父と暮せば」
黒木和雄監督作品の「父と暮せば」が、いよいよ7月31日から上映されます。これは、同名の井上ひさしさん原作の芝居をもとに、映画化したもの。
スペースマーク この人/4月から食品分析センターで重金属分析を担当する小野塚春吉さん(60)
今年4月から農民連食品分析センターで重金属分析を担当。東京都の研究所で30年来、有害化学物質を分析してきた筋金入りの研究者です。
スペースマーク 旬の味
参院選が終わった。心配していた結果になってしまった。国民の利益を守る政党が後退したことが残念でならない

2004年7月19日(第644号)

スペースマーク がんばってます 農業青年
農業を職業として選択し、農業を始めた各地の青年を紹介します。
スペースマーク 農水省の企画部会 有識者ヒアリング
「食料・農業・農村基本計画」の見直しを検討している農水省の審議会企画部会。その検討方向は、財界の要求にもとづいて農産物の自由化を進め、価格保障を完全に廃止して企業農業や大規模農家に「直接支払い」を実施し、株式会社の参入規制を撤廃して農地を大企業に解放することです。6月28日のヒアリングは、これを推し進める“露払い”というべきもの。財界の声を代弁する人物を4人中2人も出席させる醜悪さが目立ちました。
スペースマーク 産地と直結、地域に根ざす がんばる米屋さん
3年前の理事長就任当初、「新生・日米連を立ち上げる」と宣言。「お米マイスター」制度をスタートさせるなど、米小売業界活性化の新しい取り組みを推し進めている日米連(日本米穀小売商業組合連合会)の長谷部喜通理事長。
スペースマーク おいしいサクランボ山形の特産品どうぞ
山形県農民連は6月25日、東京・霞が関の農水省地下売店でサクランボを中心に山形の特産品(おかひじき、キュウリ、黄色ミデイトマト、ラフランスゼリー、黒米、有機認証米)を、おきたま産直センターの協力で販売しました。
スペースマーク 読者からのお便り
分析依頼増えた施設の拡充ぜひ/酪農家と対話に「農民」役立つ/「農民」を読み始めて1カ月/姉へ無農薬米を送っていたが…
スペースマーク ひいらぎ保育園 みのう農民組合 田植え交流会
福岡県久留米市にある「ひいらぎ保育園」の子どもたちが、6月27日、わくわくしながら浮羽町にやってきました。
スペースマーク 04年 わが家の米作りと田んぼ
5月中旬のうっとうしい雨は何だったのだろうと思うくらい、雨量も少なく高温続きの天候で、稲の生育は6月末で平年よりやや進み、茎数も多いようです。3カ月予報によれば、出穂時期に高温とのこと。今後、施肥や水管理に神経を使いそうです。
スペースマーク 本の紹介/詩人会議発行のパンフレット『憲法改悪に反対する』(1)(2)
詩人会議は、このほど詩のパンフレット『憲法改悪に反対する』の(1)と(2)を相次いで発行しました。
スペースマーク 沖縄の完熟パイン
「パイナップルがこんなにおいしいものかと再認識した」と、毎年好評の沖縄完熟パインの出荷が、今年も8月上旬から始まります。
スペースマーク 兵庫県農民連 淡路オレンジ輸入に負けない夏場の国産柑橘
神戸龍谷高校(神戸市中央区)の文化祭が6月11日に開かれ、PTA模擬店で淡路オレンジのしぼりたてジュースを販売しました。洗って冷やしたものを皮ごとジュースに。今年は、2年目とあって、「なつかしいオレンジの味。去年知ったから今年も」と買い求める保護者も。「輸入ものは農薬でベトベトなので、皮は厚くむいている」「グレープフルーツは買う気はしないけどこれなら」と会話もはずみます。
スペースマーク 晩生種サクランボ 大将錦
天童産直センターの太田農園では今、晩生種のサクランボ「大将錦」の収穫が真っ最中。今年は4月に雪が降った影響で収量は平年作でした。
スペースマーク 旬の味
ヒューマンファーマーズの「兼業農家に捧げる歌」をご存知だろうか。この歌を地でいくような暮らしのなかで、日曜日に田んぼの溝たて作業をした

2004年7月12日(第643号)

スペースマーク 全頭検査を維持し輸入禁止を断固貫け
アメリカ産牛肉の輸入解禁問題が大きな山場を迎えています。「夏をメドに結論を出す」予定の日米協議を前に、農民連と全国食健連は6月29日、厚労・農水両省に対して「断固、輸入禁止をつらぬくよう」要請しました。
スペースマーク より厳密なBSE検査を
世界最大の食肉企業、タイソンフーズに働く労働者が発表した声明に、アメリカのNGO、消費者団体などから次々と賛同が寄せられ、大きな声になりつつあります。
スペースマーク 激しい“談合”で急展開
WTO農業交渉が急展開しています。WTO農業委のグローサー議長が7月10日前後に議長原案を示し、14〜16日の農業委員会特別会合、27〜29日の一般理事会で大筋決着がもくろまれています。
スペースマーク “万が一にもあってはならない”
長野食健連は6月11日、アメリカが牛肉輸入の再開を日本政府に強く迫っている問題で、県に対して要請を行いました。要請項目は、(1)県は政府に対して、アメリカで日本同様の措置が講じられない限り、輸入しないよう働きかけること、(2)万が一、政府が輸入を認めた場合でも、県内においては現在の検査を引き続き行ない、県民に安全・安心の牛肉を提供すること―の2点です。
スペースマーク 発生直後に もう輸入解禁議論
「読後廃棄」と書かれた部内秘密の文書は、アメリカでのBSE発生直後に開かれた、食品安全委員会、厚労省、農水省の「局長級会合」の議事録。日本共産党の高橋千鶴子衆院議員が独自に入手した文書で、政府が当初からアメリカ産牛肉の輸入解禁に向けた話し合いを進めていたことが明らかになりました。
スペースマーク いま全頭検査の堅持こそ必要
食品安全委員会が全頭検査の見直しに着手し、アメリカ産牛肉の輸入再開の動きが強まるなか、専門家からも「リスクが限りなく低いので、全頭検査はやめてもいいのではないか」との提言が出されています。しかし私は、この考えは間違っており、まだ解明されていないことが多い新型CJD(BSEと関連があるといわれるクロイツフェルト・ヤコブ病)については慎重を期すべきだと思っています。
スペースマーク 食品分析センター募金者氏名
ご協力ありがとうございました
スペースマーク 自家採種に取り組む宮内●・福江夫婦 千葉・多古町
「F1(エフワン)=交雑一代品種」が普及し、農家もいまや買うことが多い作物の種子や苗。「種は命」と種採り(自家採種)に取り組む千葉県多古町の畑作農家、宮内●さん・福江さん夫婦を訪ねました。
スペースマーク 分析センターだより/食品の添加物や農薬ふえ分析幅の拡大求められる
農民連食品分析センターに勤務して3カ月。同時に、茨城県に住んで3カ月が経ちました。週末、茨城県でのイベントによく参加します。イベントに参加すると、外食店に入る暇さえありません。仕方なくコンビニエンスストアに行きます。サンドイッチに飲み物、時には総菜を付けます。最低限、原材料名だけは見るようにしていますが、そこでいつも二の足を踏んでいます。なぜなら…
スペースマーク 西東京・米研ドタバタ奮戦記〈田の草取りの巻〉
ここは、千葉県酒々井町の「西東京・米研村」の田んぼ。「生産者の気持ちや田んぼの香りをお米に添えて届けたい」という街の米屋さんが始めた米づくりの舞台です。
スペースマーク 言いたい! 知りたい! 西大寺
「言いたい! 知りたい! 西大寺――おいでんせえ、おなかも心もいっぱいに」が6月20日、西大寺浜の旭川荘研修センターで開かれました。
スペースマーク 地域の青年とバーベキュー交流会
静岡県農民連青年部は6月12日、藤枝市でバーベキュー交流会を開きました。
スペースマーク いつも盛況 今日も長蛇の列 店前に屋台も
朝9時、お店の前にはもう10人以上のお客さんが列を作って待っています。6月11日に行われた農民連東海ネットの生鮮市3周年の大売出し。店の前では、「スーパースイートきぼう」の焼きトウモロコシや、みたらし団子の屋台も出て、お祭り気分を盛り上げます。あいにくの雨模様にもかかわらず通常の1.5倍のお客さんが訪れて、持ち込んだたくさんの野菜が30分後にはほとんど売り切れてしまいました。
スペースマーク 旬の味
今年は高校の同窓会の当番で30年ぶりに級友と再会。白くなったり、薄くなったりしていたが、それぞれの経験や能力を生かして役割分担した

2004年7月5日(第642号)

スペースマーク 世界の流れは価格保障も直接支払いも
参院選の争点の一つとして「所得政策」(直接支払制度)が浮上しています。農産物価格の暴落による農家の収入減を、政府の補助金でカバーする――一見、いいことずくめのようにも見えます。しかし、はたしてそうでしょうか。
スペースマーク 日本共産党 価格保障+所得対策
自民・公明両党は、価格保障を廃止し「意欲ある担い手に品目横断的な直接支払制度を導入」すると、政府・財界の政策の“コピー”そのまま。とくに公明党は「作目ごとの価格対策等では意欲ある担い手の育成は困難」と強調(日本農業新聞04年6月17日)。
スペースマーク 存続・拡充求める請願 山形県で採択相次ぐ
山形県農民連は、「中山間地域等直接支払い制度の存続と拡充を求める請願」に取り組み、県議会や市町村の議会で採択が相次いでいます。
スペースマーク 湯沢雄勝農業者大会に1100人(秋田)
第四回湯沢雄勝農業者大会が6月20日、雄勝中学校体育館で開かれ、湯沢市・雄勝郡の6市町村から1100人の農民が参加。農業危機を突破するために、WTO協定の改定、農畜産物の価格保障、ミニマム・アクセス米の廃止、開発輸入の規制、セーフガードの機動的発動、FTA交渉にあたっては農業を輸出大企業のための取引材料にしないこと、など6項目の決議を採択しました。
スペースマーク 参院選コーナー/年金の未納・未公表の立候補者ゾロゾロ
国会で年金改悪法を強行した自民・公明の与党と、それに手を貸した民主党。国民に痛みを強いる一方で、自らは年金を納めていない所属議員が次々と明らかになりました。そして参院選の候補者(現職・公認)にも未納・未公表者がゾロゾロ(表)。こうした政党・候補者に厳しい審判を下すことが、年金改悪の実施を中止させるたたかいの第一歩です。
スペースマーク 自給率向上の請願署名活動広く
山形県の田川食健連は、6月4日に第14回総会を開き、「暮らしのなかの食と農―日本・タイFTA(自由貿易協定)交渉と鳥インフルエンザ問題を中心に」と題して、農民連参与の山本博史さんに講演を頂きました。
スペースマーク リンゴ火傷病
アメリカは、リンゴの火傷病に対する検疫措置を、さらに緩和するよう圧力を強めています。
スペースマーク 梅や野菜販売して交流
第47回奈良県母親大会が6月13日、奈良市高畑町にある奈良教育大学で開かれ、奈良県農民連女性部も参加しました。
スペースマーク シリーズ地域農業振興へ 生きいき農業高校/1人ひとりが研究テーマ立て実践体験学習から農業のすごさを学ぶ
千葉県は、全国に誇る園芸県で、ネギや大根、カブ、枝豆、サトイモなどが全国一の産出額になっています。県立流山高校は、県西部の東葛地域にあり、東京近郊の静かな住宅地のなかで、地域から親しまれる学校として今年で創立35年目を迎えます。
スペースマーク あっ アメンボーがいたよ
「農業の楽しさと大切さを実感しよう」と、空知産直センターと新婦人北海道本部が主催する「田植えツアー」が6月6日、岩見沢市で開催。札幌市をはじめ近郊の市町村から約200人の家族連れが参加して、ふだん静かな水田が大いににぎわいました。
スペースマーク 旬の味
雑草とのたたかいは梅雨明けまで続く。といっても「シャツ雑草にぶっ掛けておく」(栗林一石路)ほど大きな雑草との格闘ではない。言ってみれば小さい雑草との駆け引きや知恵比べ。どうやっつけようかとぶつぶつ独り言の畑の日々
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