「農民」記事データベース20050704-690-05

米国産牛肉輸入再開反対、地産地消推進

キャラバン走る 12市町村とJA訪問

福島・浜通り農業を守る会


 福島県浜通り農業を守る会は六月八、九日の両日、アメリカ産牛肉の輸入再開反対と地産地消推進を求めて、二市八町二村とひとつのJAを訪問。のべ二十七人の会員・役員が参加しました。

 米産牛肉輸入反対の署名手渡す

 アメリカ産牛肉輸入再開問題では、農水大臣と厚労大臣あての反対請願署名を呼びかけました。とくに中山間地で畜産の比重が高い飯舘村や葛尾村では、「まさに村の存亡の危機」と首長署名の提出を快諾。こうして集めた署名は、十七日の政府交渉で直接、農水省・厚労省に手渡しました。

 地域での地産地消の推進では、各自治体やJAの取り組みを聞き、こちらの提案も交えて懇談。学校給食では、先にメニューを決める今のやり方を変え、地域の旬の食材からメニューを決めるやり方をできるだけ増やすこと、そして給食関係者と農家との「給食懇談会」の場を持つこと―を提案しました。

 今回のキャラバンを通して、地産地消の地道な取り組みが、グリーンツーリズムや消費地への販売へと確実に発展していく流れを実感。また、農家にとっても、「おいしかった」と評価されることが、生産と販売への意欲につながっていることも感じとれました。

 この流れを大きくするために、地産地消を進める生産・販売センターを立ち上げ、予算上も支援する体制をつくるような「地産地消推進条例」の制定を求める運動に取り組んでいきます。

 アメリカ産牛肉輸入再開反対の請願に署名した自治体は、以下のとおり。相馬市、原町市、新地町、鹿島町、小高町、大熊町、富岡町、楢葉町、広野町、双葉町、飯館町。

(福島県浜通り農業を守る会 中井信也)

(新聞「農民」2005.7.4付)
ライン

2005年7月

HOME WTO トピックス&特集 産直・畜産・加工品 農業技術研究
リンク BBS 農民連紹介 新聞「農民」 農とパソコン

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒171-0022
東京都豊島区南池袋2-23-2
池袋パークサイドビル4階
TEL (03)3590-6759

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2005, 農民運動全国連合会