「農民」記事データベース20051010-703-03

食品安全委プリオン専門調査会の「答申」たたき台

米国牛肉の輸入に道開く危険

調査会の委員から批判続出

関連/食健連がハガキ運動呼びかけ


 アメリカ・カナダ産牛肉のBSE危険度を審議している食品安全委員会プリオン専門調査会は九月二十六日、アメリカについての答申のたたき台を議論しました。

 このたたき台は、「結論」と「おわりに」がなく、まったく未完成のものですが、その特徴は、前段の生きた牛のBSE汚染については厳しく指摘しながら、後段の日本に輸出する牛肉についてはあまく評価していること。同国産牛肉の輸入再開に道を開きかねない内容です。

 例えば、たたき台は、アメリカで日本と同様のBSE検査が行われた場合、発見される感染牛の頭数は「日本の五〜六倍高い」と推定。その一方で、内臓肉については「SRMの除去が適切に行われていれば…リスクは同等」などと述べています。

 アメリカは、日本向け輸出に限って国内対策に上乗せした規制を設けることを条件に輸入再開を迫っていますが、この「SRMの除去」もその一つ。しかし、まだやっていない規制が「適切に」やられる保障はどこにもありません。調査会の委員からも「仮定で同等というべきではない」などの意見が続出しました。

 調査会は今後、数回の審議で答申をまとめる予定。早急に「危険な牛肉の輸入には反対」の声を届ける必要があります。


米国牛肉輸入再開反対の声を安全委へ

食健連がハガキ運動呼びかけ

 全国食健連は、食品安全委員会あてのハガキを三万枚作成(写真〈写真はありません〉)。「食の安全とBSE根絶のため、みんなの声を届けよう」と呼びかけています。

 ハガキは、「アメリカ・カナダ産牛肉の輸入再開には反対」ときっぱり述べるとともに、「私のひとこと」を自由に書き込めるようになっています。ハガキの注文・問い合わせは、全国食健連 電話03(3372)6112まで。

(新聞「農民」2005.10.10付)
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2005年10月

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