「農民」記事データベース20051024-705-06

楽しかった カマをしっかり持って稲刈り

東京の小学生105人埼玉・坂戸の田んぼ

関連/いまなお残る稲の天日干し


シラサギ舞う自然満喫

“コンバインに乗ったヨ”

 東京都の東久留米市立第九小学校の児童百五人(五年生、三クラス)は十月六日、埼玉県坂戸市の米農家、原秀夫さんの田んぼを訪れ、稲刈りを体験しました。(写真〈写真はありません〉

 稲刈りは、農民連の準産直米を取り扱う米卸、ピュアネットジャパンの関根弘幸社長の仲介で実現。今年で二度目です。ピュアネットジャパンは、地元のお米屋さんを通じて、第九小学校に米を納入。原さんのお米を児童たちは食べています。関根社長は「食育という点でも、米屋としての仕事という点からも、稲刈り体験の意義を感じます。来年以降も、農民連さんの力を借りて続けていきたい」と展望します。

 児童たちは、シラサギが舞う田んぼの中で、原さんから「かまをしっかり持って、手や足を切らないように気をつけて」との説明を受け、いっせいに稲刈りを開始。ほとんどの児童が、初めてとあって、最初はかまを持つ手もぎこちなかったものが、しだいに上手に刈り取れるように。稲刈り後は、コンバインにも乗りました。

 「思ったより簡単に刈り取れて、楽しかった」(Aさん)、「一束一束手で刈り取っていた昔は、大変だったんだね」(M君)。

 児童たちは昼食後、原さんのライスセンターを見学。脱穀され、乾燥後、玄米、白米になる過程を見ました。「一本の稲からどのくらいお米が取れるんですか」「農薬は使ってるんですか」など一つ一つの質問に、原さんはていねいに答え、児童たちは熱心にメモを取っていました。

 稲刈りを企画した栄養士の白井ひで子先生は「自分が食べるお米がどうやって作られているのか関心を持ち、食べることの大切さを学んでもらえれば」と語ります。

 「子どもたちも楽しそう。農業を大事にするおとなに育ってほしい」と原さん。泥んこになって、カエルやバッタを捕まえたりと、児童たちにとって、自然を満喫した一日となりました。


いまなお残る稲の天日干し

岩手・江刺市

 小春日和となった十月十二日、岩手県江刺市の田んぼで農家が天日干しした稲の脱穀作業に追われていました(写真〈写真はありません〉)。コンバインや乾燥機の普及で天日干しされた稲を見ることは少なくなりましたが、岩手県ではまだかなり残っています。良質の稲わらはおいしい牛肉を作るのに不可欠なのだそうです。

(新聞「農民」2005.10.24付)
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2005年10月

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