「農民」記事データベース20051024-705-11

旬の味


 秋たけなわだが、秋にはさまざまな形容詞がつく。実りの秋、読書の秋、スポーツの秋、さらに食欲の秋など、いずれもいい季節であることを物語っている▼山形の特大の鍋を使ってのいも煮会などはまさに食欲の秋の風物詩となっているが、何といっても食うことの喜びは、生命につながるもっとも根源的な喜びである。厳しい冬を前に豊かな自然の恵みを、食を通して改めて実感する。“ああ、北国の秋”なのである▼それだけに食の安全は大事である。生命にかかわることだから、たとえ金もうけに支障があろうとも、ないがしろにしてはいけない。「可能性は低い」などという推定で、アメリカの圧力に屈して牛肉の輸入を再開してはならないのである▼アメリカは全頭検査の体制がなく、トレーサビリティーシステムも確立していない。それを棚上げしての牛肉の輸入再開は、食の安全、つまり国民の健康よりもアメリカの利益を優先することである。一事が万事、アメリカにはものを言えない。これでいい訳はない。

(新)

(新聞「農民」2005.10.24付)
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2005年10月

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