「農民」記事データベース20051031-706-08

食べもの通信

スローフード楽しく味わう

創刊35周年祝って交流会


 家庭栄養研究会と食べもの通信社は十月十六日、食と健康、農業を守る共同の月刊誌「食べもの通信」創刊三十五周年を祝う交流会を都内で開き、消費者、農家、栄養士ら百五十人が参加しました。(写真〈写真はありません〉

 「食べもの通信」は、カネミ油症事件、森永ヒ素ミルク事件など食の安全を脅かす出来事を背景に一九七〇年に創刊。「心と体と社会の健康を高める食生活」を基本理念に三十五年間、毎月発行を続け、今年十月で四百十六号を迎えました。

 午前中の第一部では、ノンフィクション作家の島村菜津さんが「ファストライフ症候群からの脱出〜スローフードを次世代に〜」と題して記念講演。郷土料理、家庭ごとの味を守り、味の多様性を大切にしようというスローフード運動は、イタリアの首都ローマへのマクドナルド進出(一九八六年)がきっかけだったことを紹介しました。

 その後、協会・団体が世界に広がり、日本でも三十八地域に増えている現状をのべ、「利潤や効率重視で、家族、地域社会、自然などの関係がゆがんでしまった。スローな食卓を実現することで、心や体、健康を修復できる。みなさんが中心になって、周りに広げましょう」と呼びかけました。

 午後の第二部「スローフードを味わう」で、参加者は、多古町や八日市場市など千葉の郷土料理を囲んで交流。キンピラ、里芋煮物、海藻寒天、ピーナツの煮物、栗黒米おこわなどを楽しみました。

 国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(食健連)から、上山興士さんが来賓あいさつ。「食料と健康を守ることに国民の関心が集まるなかで、農民、消費者、労働組合に大きな励ましを与えてきた『食べもの通信』の役割には大きな意義がある。引き続き食と健康を守るために一緒にがんばろう」とのべました。

(新聞「農民」2005.10.31付)
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2005年10月

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