「農民」記事データベース20060220-720-12

旬の味


 輸入再開からわずか一カ月でBSEの危険部位の混入が見つかったアメリカ産牛肉。再び輸入中止になったのは当然だが、この間に五百七十五トンが国内で流通されたという。近所のスーパーでも国産牛肉の四分の一の価格で売られている▼来日したアメリカ農務省の高官は「牛肉を食べて病気になるよりも、交通事故に遭う確率の方が高い」と語った。つまり、アメリカ産牛肉を買った人も食べた人も“自己責任”だということ。人が生きるために欠かせない食料をどう考えているか、耳を疑う。あまりに無責任だ▼アメリカのBSEリスクはデータ不足でわからない。検査をろくすっぽやらないからだ。ひょっとしたらまん延しているかもしれない。それなのに危険部位の除去もいい加減。企業のもうけのためなら、安全かどうかはお構いなしだ▼アメリカも日本同様、全頭検査をやってほしい。そうすることが、世界中からBSEを根絶することにつながる。未来の子どもたちに危険な食品を食べさせない―そのために。

(す)

(新聞「農民」2006.2.20付)
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2006年2月

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