「農民」記事データベース20070402-774-09

本の紹介

第22回真壁仁・野の文化賞受賞
斎藤たきち著「北の百姓記(続)」


“百姓暮らしにこそ人生の 喜びがある”を伝えたい

 今年は、山形が生んだ詩人・思想家、真壁仁の生誕百年にあたる。その真壁を冠した文学賞―第二十二回真壁仁・野の文化賞に、農民連会員の斎藤たきちさん(71)が著した「北の百姓記(続)」が選ばれた。

 文化賞は、山形を拠点に、農家や東北地方を題材にした詩や評論で名高い真壁仁を記念して、一九八五年に創設。毎年、山形県内の作家らが発行した著作から選ばれている。

 受賞した斎藤さんは、真壁仁が創設した国民研究所の所員となり、真壁を師と仰ぐ。受賞作は、「百姓としてどう生きるか」を主眼に、真壁思想を具現化した自分自身の活動を詳しく記録し、地元・富神の里の四季だよりをつづり、巨大化した農協やイラク戦争にも批判の目が向けられている。

 斎藤さんは、山形市の西、門伝で水稲と果樹、野菜を生産する専業農家。果樹は直販で、農園のファンに「斉藤農園だより」が届けられている。また、「農民連の旗の下に」という章もあり、産直センターの活動などが書かれている。

 斎藤さんはこの本で「町の生活が本当に豊かなのか。百姓暮らしにこそ、人生の喜びがあることを伝えたかった」と言う。

 定価2310円 東北出版企画 TEL0235(23)9122

(A・M)

(新聞「農民」2007.4.2付)
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2007年4月

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