「農民」記事データベース20070409-775-03

産直は新婦人の元気の素

農民連ふるさとネットと新婦人の産直交流会

関連/真備町農民組合が結成40周年祝賀会


“9条田んぼを共同で”の提案も

 農民連ふるさとネットワークは三月二十二、二十三の両日、今年で三回目の「新婦人産直情報交流会」を開き、各地の産直センターから三十団体五十二人が参加。各産直センターから五人が報告し、十一人が発言しました。

 初日、新日本婦人の会(新婦人)の高田公子会長は、新婦人の元気の素になっている二万七千余りの小組(サークル)のうち、一万二千余りが産直や食べものに関する小組と紹介し、特に赤ちゃんリズム小組で子どもが大きくなっても新婦人に残るのは平和と産直が動機になっており、若いお母さんたちにとって産直は、“食べて、学んで、美しく”のスローガンを実践する大事な活動、と述べました。そして、発展している産直小組の特徴として、(1)学習や農民連との交流、(2)ミニボックスや大豆トラストなど要求に応じた柔軟な取り組み、(3)子育て応援ボックスや親子での産地交流など若いお母さん対策、(4)県や支部単位の小組フェスタの活発な取り組み、(5)定期的な農民連との協議―をあげました。

 農民連ふるさとネットの高橋清副代表は、農業へのかつてない攻撃のもとで、「今なぜ新婦人産直か、その意義を確認することが大事」と述べ、「新婦人は農民連と共同して日本の農業を守ることを自らの課題とし、交流をすればするほど元気を分かち合える相手」などの点を強調、新たな条件も生かして、新婦人産直の取り組みの飛躍を呼びかけました。また、憲法改悪の動きが強まるもとで、「新婦人との共同を軸に、九条田んぼを全国で畑も園地もいっせいに取り組もう」と提案しました。

 “世直し産直だ”

 また農民連の笹渡義夫事務局長が「新婦人産直の歴史的経過と今日的な意義について」特別報告を行い、「新婦人産直の発展は、農業を守る運動のバロメーター。やってもやらなくてもいい課題ではない。これは“世直し産直”だ」と強調。アフリカ・マリの食糧主権国際フォーラムを報告した真嶋良孝副会長は、「新婦人産直が国際的な注目を集めた。産直(SANCHOKU)を世界語にしよう」と呼びかけました。


真備町農民組合が結成40周年祝賀会

岡山・倉敷市
取り組みの中で31人が新会員に

 岡山県倉敷市の真備(まび)町農民組合(日名茂男会長)は、三月十一日、農民組合結成四十周年祝賀会を開催し、百六十人余りが参加しました。日本共産党の地方議員や倉敷市農林水産部長、JA岡山西の代表から、お祝いのあいさつがありました。

 記念講演では、農民連食品分析センター所長の石黒昌孝さんが「外国農産物の危険性とポジティブリスト制の問題点」と題して話しました(写真〈写真はありません〉)。参加者は、外国農産物の栄養価が低く危険がいっぱいなことを知り、あらためて感銘していました。その後の懇談では、真備町特産のタケノコを使った「マビおこわ」を食べながら、歌や舞踊、農学自慢話など次々に壇上にあがって発表し、笑いと拍手に包まれました。

 最後に、百七十四人分の確定申告書を届けて散会しました。この祝賀会への参加呼びかけと税金相談会を通じて、三十一人の新しい会員を迎えることができました。

(岡山県西農民連 黒岡秀幸)

(新聞「農民」2007.4.9付)
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2007年4月

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