「農民」記事データベース20070423-777-11

演劇

おくにことばで語る今、むかし(part III)


地方の昔話をお国ことばで朗読

 「おくにことばで語る今、むかし」のPartIIIは、江戸ことばを中心に、愛知から西にくだる構成。昔ばなしの人情味のある温かい世界が、俳優の豊かな表現で楽しむことができます。

 第一部は、粋な江戸弁を駆使する最後の落語家といわれる三遊亭円窓(写真左〈写真はありません〉)の落語と、七人による「もも太郎」の連読(おくにことばでリレー朗読)です。第二部は、六人の俳優がそれぞれの出身地に古くから伝わる昔ばなしやおとぎばなしを、身振り手振りを付けて、おくにことばで朗読します。

 登場するのは、をはり万造「あわてもんの善さ」(名古屋のことば)、大原穣子(写真右〈写真はありません〉)「大阪のカエル、京のカエル」(大阪・京都のことば)、有馬理恵「空神さまと万作さん」(和歌山のことば)、吉村直「ちえくらべ」(熊本のことば)、西田聖志郎「サルどんとカニどんの餅合戦」(鹿児島のことば)、前原弘道「浜端屋のウスメーとキジムナー」(沖縄のことば)です。

 今回、初参加の吉村直さんは「東京生活の方が長くなったので、熊本のことばがあやふやになった。生まれた故郷のことばを再確認できればいい」、西田聖志郎さんは「同じ九州でも鹿児島と熊本では違う。その違いを楽しんでもらいたい。いまの子どもたちにもわかりやすくしている」と語ります。

 レギュラー出演の前原弘道さんは「沖縄の物語では、ことばの解説をおりこんでいきます。そうしないと、理解できないでしょうね」、大原穣子さんは「自分たちのことば、ふるさとのことばを、自分の体によみがえらせて、もう一度見直してほしい」と意欲的です。

*4月28日午後6時開演、東京・新宿南口―全労済ホール/スペース・ゼロ。前売り3000円。連絡先=総合企画アトラス/蒼い企画TEL042(367)3981

(新聞「農民」2007.4.23付)
ライン

2007年4月

HOME WTO トピックス&特集 産直・畜産・加工品 農業技術研究
リンク BBS 農民連紹介 新聞「農民」 農とパソコン

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒171-0022
東京都豊島区南池袋2-23-2
池袋パークサイドビル4階
TEL (03)3590-6759

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2007, 農民運動全国連合会