「農民」記事データベース20070423-777-17

旬の味


 新しい門出の季節。農協にも四人の新しい職員を仲間として迎えた▼入協式で歓迎の話をと思い、昔学んだ協同組合論の冊子を手にした。「農民への圧力をはねかえす仕事は、自分たちの欲求を充足するための行動の形が、相互競争的、対立的な形にとどまっていることを反省することからはじめる必要」という一文に、今年から始まる品目横断対策が持つ本質を見ることができる▼競争あるいは対立という価値観が日常化される現代に、「一人は万人のために、万人は一人のために」という協同組合理念が今、農協組織に求められていると思えてならない▼「協同組合とは」という話を進めながら、一九八三年に販売専門農協として出発しようとした際、既存のJAグループとの競合をどう考えればいいのかと思い悩み、協同組合論を教えていただいた恩師に相談した記憶がよみがえる▼「君はどちらが本当の協同組合だと思うのかね!」―この言葉が今でも、私たちの協同組合を支えてくれている。

(畑)

(新聞「農民」2007.4.23付)
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2007年4月

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