「農民」記事データベース20070430-778-11

旬の味


 桜前線が日本列島を北上するにつれ、いよいよ農繁期に突入だ。田んぼではトラクターがうねり、田植えの準備に大忙しのシーズンが始まった▼桜祭りが盛大に行われ、行楽客でにぎわった。農業後継者が極端に少ない都市近郊だが、4Hクラブの青年も祭りの青空市に出店した。お客さんとじかに接して、「がんばってね」と声をかけられると、元気がわいてくる▼ところが、応援してくれる人がいる一方で、“若い芽は早く摘んでおこう”とひがむ農業者もいる。いくら儲(もう)かったか、目先の利だけでしか物事を判断できない軽率な物言いに腹が立つ。もっとグローバルな視野で、日本の農業をみてほしいものだ。若い後継者が生活している地盤を、ひがむ農業者に押しつぶされないようにしなければ▼やはり農業を取り巻く政治が、日本の農業を衰退させてしまったからだろう。田んぼにこだまする選挙カーの声を聞きながら、農業政策を真に受けとめて改善してくれる、そんな候補者に大切な一票を投じたい。

(る)

(新聞「農民」2007.4.30付)
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2007年4月

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