2007年9月


2007年9月24日(第797号)

スペースマーク 育てよう!食と農の担い手を ゆいまある
「ゆいまある」――みんなで助け合って生きていくという意味の沖縄の言葉です。市民が年会費を出し合い、生産者と共同して食と農の担い手を育てる「ゆいまある事業」が、安達太良山のふもと、福島県二本松市で始まりました。
スペースマーク 破たんした自公政治食品分析センター募金署名新潟県中越沖地震義援金協力者
安倍首相は、臨時国会が開会した9月11日、国会で「全身全霊をかけて、総理大臣の職責を果たしていく」と所信表明演説をしたにもかかわらず、翌日に突然の「辞任表明」。前代未聞の「政権投げ出し」に多くの国民が“無責任の極み”にあきれました。これは、安倍首相個人の問題にとどまらず、自民・公明政権の破たんのあらわれです。
スペースマーク “特措法延長も新法もノー”茨城県連・産直ネットが研修会
11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法の延長問題が、参院で与党が過半数を割り込んだ臨時国会の最大の焦点となっています。テロ特措法は、9・11テロ(2001年)後、アメリカのアフガニスタンへの報復戦争を支援するために、自衛隊をインド洋に派兵し、給油活動などを続ける根拠法となってきた、憲法違反の報復戦争参戦法です。
スペースマーク 農のこころ
田の神は昼のお休み落し水
スペースマーク 台風縦断 各地で農作物に大被害
台風9号は9月7日、関東南部に上陸した後、東北地方を縦断。秋の収穫期を前に、各地に甚大な被害をもたらしました。とくに山形県の東根市や天童市などの果樹地帯を中心に、強風の影響で被害が拡大。ラ・フランスやリンゴの落果は「近年にない災害」となりました。天童産直センターでは「果実の落果被害が深刻です。ひどいところでは六割以上の落果がみられます。また風ズレで果実へのキズや痛みも心配」と話しています。今後、緊急の被害調査や対策会議を行う予定です。
スペースマーク 「BSE全頭検査を継続せよ」全頭検査中止は安全に逆行
岩手県食健連といわて生協連、全農県本部など10団体は9月5日、共同でBSE全頭検査の継続を求めて岩手県と交渉を行いました。この要請行動には、岩手県農民連をはじめ11人が参加。県側から環境生活部の菊池秀一部長などが応対しました。
スペースマーク 鹿児島で税金学習会盛岡産直センターが連絡会議開く
鹿児島県農民連は9月5日、税金闘争学習会を開き、県連と5つの農民組合から9人が参加。県連事務局長の丸野武人さんが「農業収入が減少しているうえに、住民税など相次ぐ増税で農家の暮らしはいっそう苦しくなっている。来年の確定申告に向けて運動を大きく広げよう」とあいさつ。
スペースマーク 食糧主権・農地改革・農民の権利守ろう
世界の登山家の聖地、ネパールで食糧主権・農地改革と農民の権利に関する国際会議が8月29日から31日まで開かれました。会議には全ネパール農民連盟(ANPFa)とビア・カンペシーナの招待を受けて、農民連(真嶋良孝副会長、杵塚歩青年部副部長=通訳)と食健連(坂口正明事務局長)の代表が参加しました。
スペースマーク 韓国農村交流ツアー
宮城農民連(鈴木道夫会長)は8月27日から31日まで韓国を訪問し、現地の農民や農業団体と交流を深めました。県連事務局長の鈴木弥弘さんに手記を寄せてもらいました。
スペースマーク 生きる勇気と感動与える
「一枚の絵手紙が人を励まし、明日へのパワーを与える」―。リウマチのため筆を持つのもやっとの手で絵手紙を描き続ける安西美佐子さん(65)=横浜市泉区=の絵手紙展が9月5日から9日まで、横浜市泉区文化センター・テアトルフォンテギャラリーで開かれました。期間中、630人が、展示された約750点余りを鑑賞し、感動を胸に刻んでいました。
スペースマーク 読者からのお便り
穀物完全自由化の記事に驚く/期待通りだった沖縄パインの味/営農技術や農機具の記事ほしい/知の栄養いただいたような紙面/若い人のチャレンジに共感した/新規就農者への熱い思い感じた/バイオ燃料問題で政府は見解を
スペースマーク チョコレートの博物館を訪ねてキウイ棚に鳩が巣作り夏2羽孵る
ドイツ西部の都市、ケルンはライン川に面した街。ケルン大聖堂など中世からの古都として、多くの観光客が訪れます。ライン川を航行する船の荷物の中継・積み下ろし地点として栄えてきました。世界中の人々に愛されているお菓子、チョコレートもその一つ。ケルンのチョコレート博物館を訪ねました。
スペースマーク “楽しかった〜”ソフトボール大会
秋色深まる9月9日、福島県農民連青年部主催ソフトボール大会が、二本松市で行われました。今年で9回目を迎える大会には、全県から約80人、5チームが参加。初めての参加者も多く、専業農家の青年会員が仲間を連れて参加したり、今までにない活気あふれる大会となりました。
スペースマーク JRが草刈り実施子どもといっしょに郷土料理作りに挑戦
京都・園部町の内林地域では、JR民営化のあと鉄道敷地内の草刈りは、農家や住民のボランティアで行ってきました。鉄道敷地内は、カメムシなど害虫のすみかになっており、これまでJRや自治体に草刈りを行うよう申し入れてきましたが、実現しませんでした。
スペースマーク 猛暑の中、草刈り援農ため池などの改修工事修了で記念碑
「ネギ畑の草刈りを手伝ってくれ」――埼玉農民連県南農民センターの藤野泰弘さん(65)から緊急の連絡があり、8月下旬の4日間、猛暑の中、春日部楽農倶楽部の会員が駆けつけました。
スペースマーク 農業と消費者との交流テーマに
農民連青年部の夏の学習交流会が、8月31日から2日間の日程で開かれ、56人が参加しました。開催地は、中国地方初の岡山県真庭市蒜山(ひるぜん)高原。チビッ子連れの夫婦や大豆畑トラスト、農業ボランティアに参加する消費者など多彩な顔ぶれで、にぎやかに交流しました。
スペースマーク 田んぼに「九条」くっきり
福島県北農民連の「9条田んぼ」(桑折町)。いま青々と古代米の稲穂が「九条を守ろう」と呼びかけています。
スペースマーク 旬の味
総務省は8月2日、東京・名古屋・関西の3大都市圏の人口が、初めて全国の半分以上を占めるまでになったと発表した

2007年9月17日(第796号)

スペースマーク 「これじゃあ米作り続けられない」政府は「米価下落対策」とれ(1/2)(2/2)
今年も下げ止まらない米価の下落に農家から「これじゃあ、米作りは続けられない」との悲鳴があがっています。結局は「売れる米づくり」をめざすとして、政府が強引に進めてきた「米改革」の行きつく先が米価の下落にあることがはっきりしました。
スペースマーク 大阪 米屋さんと生産者つなぐ交流会
生産者と米卸業者、米屋さん、消費者を結んだ「準産直米」の取り組みは、低米価に対抗する「もう一つの流れ」として注目を浴びています。農民連ふるさとネットワークは9月2日、大阪市で「米屋さんと生産者をつなぐ交流会」大阪会場を開き、130人が集いました。
スペースマーク 農のこころ
手抜きせず生きた証しの秋実る
スペースマーク 生産費償える米価ぜひ実効性ある価格保障制度を
東北農民団体連絡協議会(会長・遠藤重輔山形県農民連会長)は8月29日、東北農政局を訪れ、輸入飼料高騰対策やBSE、品目横断対策、米価問題など20項目にわたる要望書を提出し、それぞれ問題点の改善を申し入れました。
スペースマーク 中国に米輸出〈下〉
日本産米の中国輸出は、害虫の検疫問題で03年に停止しました。もとをただせば、農民連食品分析センターが暴いた中国産冷凍ホウレン草の残留農薬違反によって輸入禁止措置となったことへの報復措置でした。そしていま、中国産の食料の安全性が世界的に問題になり、規制が強化されようとしているこの時期に、中国は日本産米の輸出解禁をてこに、食品安全をめぐる交渉を有利に展開するねらいがあるのではないか、日本への農産物輸入のいっそうの増加を求めてくるのではないか、「はしゃぎ過ぎは禁物だ」(東京中日新聞の社説)といった指摘もされています。
スペースマーク 創刊25年100号祝う会
農林水産省の職員・OBが、日ごろの仕事や生活を通じて考えていることを自由に発表できる季刊誌―全農林労働組合東京地方本部発行の『農政と公務労働』誌が、1982年の創刊以来、この7月号で第100号=創刊25年を迎え、8月24日、都内で百号記念を祝う会が開かれました。
スペースマーク 今年も体験学習にやってきた
福島県・旧東和町(現在は二本松市)に住む佐藤佐市さん、洋子さん夫妻は、埼玉 県にある自由の森学園の生徒を毎年4、5人ずつ「体験学習」で受け入れています。
スペースマーク 私たちも農業体験したヨ
2人の青年が夏休みを利用して、静岡県藤枝市のお茶農家、杵塚歩さんの茶畑で農業体験をしました。8月16日から19日まで滞在し、農作業を手伝いました。初めて農業にふれてみた二人の思いは…。
スペースマーク 旬の味
いま豆腐屋さんは、アメリカ産原料大豆の価格高騰でたいへんだという

2007年9月10日(第795号)

スペースマーク 手渡そう、子どもに憲法、平和な世界を大会に参加して
「今こそ生かそう憲法を!手渡そう子どもにいのち輝く平和な世界を!」――8月25、26の両日、第53回日本母親大会が東京と埼玉で開かれ、2日間で1万人あまりのお母さんたちが参加しました。1日目には「農村のお母さんの交流会」が開かれ、全国各地から農民連女性部のお母さん40人が参加しました。
スペースマーク 連作障害を防ぐには? 落ち葉堆肥作りの留意点は?茨城共同運動が3日間、県と懇談
農民連に団体加盟している「農の会」(会長・柳下登氏)は、8月25、26の両日、静岡県伊豆の国市にあるNPO法人MOA自然農法文化事業団の大仁農場を会場に、現地研究会を開き約20人が参加しました。
スペースマーク 遠藤農水相が辞任
参議院選挙に大敗したにもかかわらず“続投”する安倍首相が、「人心一新」と銘打って断行した内閣改造。ところが、まだ国会も始まらないというのに、遠藤武彦農水大臣(山形二区選出)は、わずか1週間で辞任に追い込まれました。
スペースマーク 心待ちしていた麦代金の精算 あまりの安さに大ショック
麦代金の精算を心待ちにしていた群馬県内の生産農家は、麦代金のあまりの安さと、入金が遅れて来年の12月まで支払われない見込みの上に、追加の負担金か借り入れが必要になるとのことで、大きなショックを受けています。
スペースマーク 農のこころ
爺の五指穂孕む稲を触診す
スペースマーク 税金に強い農民連を作ろう小林節夫さんの力作「農への銀河鉄道」
山形県農民連は、8月26、27の両日、山形県上山市で役員や会員35人が参加して、税金学習会を開催しました。
スペースマーク 二瓶康一くんのこと
先日亡くなられた事務局次長の二瓶くんとは同い年で、初めての出会いは学生時代、19年前の農学ゼミナール(東京大会)でした。打ち上げの飲み会では、なぜか馬が合い、いろいろなことを話し込んで飲みあかしました。
スペースマーク 良質な堆肥で広がる地産地消の大きな輪
生ごみを堆肥(たいひ)化し、リサイクルすることで、循環型社会を実現し、地産地消で地域の活性化を図る「第15回生ごみリサイクル交流会2007・生ごみは宝だ!」が8月28日、東京都の早稲田大学国際会議場で開かれ、自治体関係者、消費者ら約410人が参加しました。
スペースマーク えだまめ祭り
新潟県の栄町大豆畑トラストは8月5日、三条市で、えだまめ祭りを開き、三条市のほか長岡、新潟両市からも16人が参加しました。テントのなかでのエダマメもぎのほか、公民館で、もぎたてのエダマメをゆで、おにぎり、みそ汁、ナス漬け、モモやブドウなどで昼食会を行いました。
スペースマーク 旬の味
私の町で、唯一給食がなかった中学校で給食が始まる。しかし、給食を作るのは校区内の施設ではなく、隣の市で民間の会社が行うという

2007年9月3日(第794号)

スペースマーク 熱意ある生産者に会えてホッと農家の米づくりへのこだわりヒシヒシと
農家の顔が見えるお米を、卸や米屋さんを通じて消費者に届ける準産直米に取り組む農民連ふるさとネットワークは、8月19日、東京・文京区民センターで「米屋さんと生産者をつなぐ交流会」を開きました。猛暑のなか、生産者、お米屋さんら200人近くが集い、交流しました。
スペースマーク 中山間の農林業と地域づくりをテーマに
農業教育に携わる教師やそのOBでつくる全国農業教育研究会(全農研)は8月3〜5日、「中山間の農林業と地域づくり―水と緑・地域資源の活用を図り、明日の農林業と教育を展望する」をメーンテーマに、長野県木曽町で第37回研究大会を開き、全国から60人近くが参加しました。
スペースマーク 子らに食への関心高めるには…
「みんなで21世紀をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2007」が、8月16日から19日まで広島市内で開かれました。教育基本法改悪反対などの運動を通じて共同を広げてきた農民連は、今年から初めて実行委員会に加わりました。
スペースマーク 中国に米輸出〈上〉
中国の北京と上海で7月26日、4年ぶりに日本産の米、新潟産コシヒカリと宮城産ひとめぼれの2種類、計24トン(400俵)が販売されました。2キロ入り袋の値段は、コシヒカリが日本円で約3200円(198元)。ひとめぼれが日本円で約3000円(188元)。この日本産米を扱うのはJA全農です。
スペースマーク 食品分析センター募金署名(敬称略)新潟県中越沖地震義援金協力者(敬称略)
ありがとうございました
スペースマーク 農のこころ
畝茄子の面長の艶峡育ち
スペースマーク 原水爆禁止07年世界大会に参加して
私は、今年で62回目となる核兵器の廃絶、平和を願う原水爆禁止世界大会に参加しました。大会に参加するまで、私は戦争や核兵器はとても遠い存在で、自分とはかかわりのないものだと意識していました。
スペースマーク うちの組合長テレビドラマ「牛に願いを」家族で楽しく見ています
今年、新しく福岡・みのう農民組合の組合長になった足立博幸さんを紹介します。
スペースマーク 演劇/青年劇場「シャッター通り商店街」
青年劇場は9月14日から、東京・新宿(紀伊國屋サザンシアター)などで、「シャッター通り商店街」(高橋正圀=作、松浪喬介=演出)を上演します。
スペースマーク 馬場徹さんの評論「農の詩学へ」第7回民主文学新人賞佳作に
日本民主主義文学会は第7回民主文学新人賞を発表しましたが、佳作に選ばれた作品の中に、馬場徹さん(愛知県岩倉市、1952年生まれ)が著した評論「農の詩学へ」があります。この作品は、選考委員会の一人、平瀬誠一さんが「農業をモチーフとした日本の近代文学―国木田独歩、長塚節、小林多喜二、宮沢賢治、久保栄、木下順二、幸田文らの作品を『飛び石づたい』に論じながら、結論的に旭爪あかね氏の『稲の旋律』と『風車の見える丘』の作品世界の到達の新しさを立証しようとしたもので、なかなかの力作である」と評しているように、日本の農業と文学とのかかわりを深く考えさせられる内容となっています。
スペースマーク ふるさとネット通信庄内稲の花祭り
“さぬきのうどんは、さぬきの小麦で!”と、国産小麦のうどんを食べてもらおうと半生うどんを作ってきましたが、「食べたいけど、共稼ぎでゆでる時間がない」との声が多く寄せられていました。
スペースマーク 旬の味
「米の内金7000円では生活できない」と、稲刈りが本格化する地域から怒りの声が上がっている。全農は19年産米の集荷について、これまでの仮払い方式をやめて「内金・追加払い方式」にすることを打ち出した
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