「農民」記事データベース20071008-799-02

新たな情勢の変化 幅広い共同さらに

秋のグリーンウエーブに総結集を


食健連が全国代表者会議
宣伝・署名の強化を確認

 全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は九月二十九、三十の両日、東京都内で二〇〇七年全国代表者・活動者会議を開きました。

 坂口事務局長が活動方針を報告

 二十一の都府県と十五の中央団体から六十七人が参加。食と農を守る地域・団体の豊かな経験を交流し、秋のグリーンウエーブ(食の安全と食料自給率向上、地域の発展をめざす全国いっせい共同行動)や宣伝・署名活動の強化など、活動方針を確認しました。

 全国食健連の坂口正明事務局長が、「新たな情勢と課題、グリーンウエーブを中心とした行動について」報告。坂口さんは「参議院選挙で“変化”を作り出した国民世論に確信を持ちながら、食と農業を守る確かな流れを作り出すために、自治体との連携も含め地域に根ざした幅広い共同の運動として展開できるよう、がんばろう」と呼びかけました。そして、(1)「食の安全と自給率向上、地域農業の振興を求める請願署名」をすすめよう、(2)自治体の予算議会の機会を活用して住民要求を実現しよう、(3)春は消費者・生産者の交流の大事な時期。春の運動を企画しよう、と提起しました。

 また農民連の真嶋良孝副会長が、「WTO貿易交渉の行方と食糧主権運動の到達点」と題して特別報告しました。

 食と農を守る豊かな経験を交流

 討論では三十五人が発言。「BSE検査の継続について県は『県内の世論を見て』と答弁した。これは我々への励ましと受けとめ、おおいにがんばりたい」(愛媛)、「構成団体に、生協はじめ消費者団体が加盟する見通しになった。これを力にグリーンウエーブをおおいに取り組みたい」(岩手)、「佐久地域では、分野別に五つの班を作って食健連活動をしている。こうした経験に学んで、地域センターづくりをすすめたい」(長野)、「私たちは最低賃金の引上げを要求しているが、米農家の時給二百五十六円には、みんなビックリしている。これでは生活できない」(全労連)など、地域・団体からこの間の活動と今後の取り組みが報告されました。

 最後のまとめで、坂口事務局長は「討論を通じて、食健連の運動が広がっていることを確信することができた。お互いに学びながら、住民との共同をさらに広めよう」と述べました。

(新聞「農民」2007.10.8付)
ライン

2007年10月

HOME WTO トピックス&特集 産直・畜産・加工品 農業技術研究
リンク BBS 農民連紹介 新聞「農民」 農とパソコン

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒171-0022
東京都豊島区南池袋2-23-2
池袋パークサイドビル4階
TEL (03)3590-6759

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2007, 農民運動全国連合会