「農民」記事データベース20071008-799-09

阿見のおいしい里だより

茨城県南農民組合女性部 飯野靖子


《里芋とイカの煮物》と《里芋の小芋のおやつ》

 茨城県南農民組合女性部の飯野靖子さんの新連載が始まります。農家の暮らしと、畑で採れる旬の野菜を使った田舎料理を紹介します。

*   *

 今年もお月見の季節がやってきました。

 お月見には栗、里芋、十五個のおだんごをテーブルにのせ、お月様のよく見える縁側(えんがわ)に飾りつけます。

 ここ阿見では、お月見の時だけは、お供えのおだんごを一つ二つ失敬(しっけい)する子どものイタズラが許されています。おとなもお供えのそばにお菓子を置いて、ちょっとだけコソドロを応援したりして…。でもこの公認の(?)月見ドロボウ、子どもの少なくなったこの頃は出没しなくなりました。時代が変わりましたね。すこし寂しいような気もします。

 今夏の猛暑で、大きな里芋の葉が黄色くなり、枯れるのでは…と、心配しましたが、その後の雨で息を吹き返し、芋は大きくなってきました。大霜が何度かおりて、葉がなくなる頃が、里芋の本当のおいしさが出てくる旬です。芋は、畑の中に穴を掘って貯蔵し、その都度、穴から掘り出して出荷します。

 里芋とイカの煮物は農家料理の定番。秋から冬にかけて、フーフー言いながら食べるのがおいしい。


《里芋とイカの煮物》
(1)里芋は皮をむき、乱切りにする。
(2)イカは、内臓を取って輪切りにする。
(3)鍋にイカ、里芋、砂糖、しょうゆ、みりん、だし汁を入れ、中火くらいでコトコト煮る。時々、静かにかき混ぜる。味付けはお好みで。濃い目がおいしい。
《里芋の小芋のおやつ》
 里芋の小芋をよく洗って、ゆでる。スーと竹串が通るようになったらザルにあげ、上部の皮を少しむいて、身をツルッと指で押し出すようにして皮をむく。塩味でパクッ!と食べる。
(新聞「農民」2007.10.8付)
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2007年10月

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