「農民」記事データベース20071015-800-12

旬の味


 大阪の九月の平均気温は二七・二度で、平年より二・八度高かった。わが町でも降水量が少なく、かんきつの果実肥大が極端に悪く、秋冬野菜の作付けも大変だ▼どうもおかしい。夜温が下がらないハウスで、苗とにらめっこ! 不ぞろいで立ち枯れする苗が多く、考えられない現象が続いている。本田(ほんでん)に定植しても病気や害虫の被害が多発し、早く平年の気温に戻ってほしいと祈るばかりだ▼国連の気候変動に関する政府間パネル第一作業部会の報告は、人為的な影響で温暖化が進んでおり、このまま放置すれば二十一世紀末には四度上昇すると断定した。わずかな温度変化にも敏感な農業や生態系に与える影響は深刻だ▼グローバル化のなかで、わが国のフードマイレージ(食料の輸入量×輸送距離)は世界的にも極端に高い。わが町の地域食料自給率を算出したら、六五%という値が出た。この生産する力に自信を持ち、多くの市民に地産地消や食糧主権への理解が得られる状況になりつつある。

(畑)

(新聞「農民」2007.10.15付)
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2007年10月

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