「農民」記事データベース20071029-802-06

おにぎり屋ふくちゃん
店のこだわりは“お米”

東京・大田


農民連会員(山形・庄内)がつくった「はえぬき」
直接産地を訪ねて米農家と交流

 町工場がところどころ残る東京都大田区の大森地域。下町の小さな商店街、するがや通りに店を構える「おにぎり屋ふくちゃん」は、「お米がおいしい」と評判です。

 生まれ育った大森で開店

 今年二月に開店した「ふくちゃん」は、福井真樹さん(45)が店頭に立ち、朝夕や土曜日などに夫の剛さん(46)、娘の絵利奈さん(16)が配送や販売などを手伝います。

 具のシャケ、タラコ、佃煮は大田市場から直送。のりは、老舗ののり問屋の風味豊かな厳選品を使います。何と言ってもこだわっているのは米。山形県庄内で、農民連会員が作る「はえぬき」を産地直送で取り寄せ、とぎはじめからアルカリイオン水を使ってふっくら炊き上げます。

 小さな商店や町工場が相次いで廃業していくなかで、周囲からの「なぜ今店を出すのか」との反対を押し切って開業。かつてにぎわっていた商店街に活気を取り戻し、福井さん夫婦の生まれ育ったこの地域に恩返しがしたいとの思いが決意させたのでした。大田市場が近く、のり問屋が幼なじみなどの環境にも恵まれていました。

“自信をもってお客さんに薦めます”

 米作りの苦労家族で聞いて

 開店直前に家族三人で訪問した庄内。産直センターなどを見学し、農民連の米農家にも直接会って話を聞きました。米作りの苦労、減農薬のための努力…。「目からウロコが落ちた」という真樹さんは、「産地を直接見て、話を聞いたことで、自信をもってお客さんにアピールできる」と胸を張ります。

 「安全なお米を子どもに食べさせられる」(子育て中のお母さん)、「コンビニのおにぎりよりおいしい」(小学生)など、お客さんの評判も上々。平日は、近所の常連客やOL、サラリーマンが買いに訪れ、休日には、地域のお祭りや少年野球・サッカーチームの注文に応じています。

 口コミで客層も広がっている「ふくちゃん」。「土日の需要にもっと応えたい。駅前にも出店できれば」(真樹さん)と夢は広がります。

(新聞「農民」2007.10.29付)
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2007年10月

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