「農民」記事データベース20080421-825-03

農産物検査員が研修・交流会

高まる関心にこたえ技術向上へ

関連/米作り前に研究会


 農民連ふるさとネットワーク主催の第四回農産物検査員研修・交流会が四月十日、東京で開かれ、全国の農民連の登録検査機関から、四十人の検査員が集まりました。

 開会あいさつに立った農民連ふるさとネットワーク代表の堂前貢さんは、「食品の安全への国民の関心が高まるなか、検査の公正さを保つことが農民の利益にもつながる」と述べ、検査員の技量向上を訴えました。

 佐保庚生さん(大阪農業振興協会)が、最近の米検査をめぐる情勢について報告。自ら検査した商品を販売するところが多く、商品と検査行為へのクレームが混在するケースがあることを指摘、検査部門として迅速・的確かつ透明性のある対応など、信頼性の確保が重要と強調しました。

 また、産地品種銘柄の判定方法の見直し、異品種混入限度の設定など、検査規格検討の動きなども報告されました。

 参加者の討論では、異品種混入事故があった産直組織から、その原因や教訓が報告されるなど具体的な経験が交流されました。農民連食品分析センターが米のDNA検査を準備中であることも紹介されました。

 また、「模擬鑑定会」も行われ、参加者たちは真剣なまなざしで日ごろ鍛えた検査技術を競い合いました。(写真〈写真はありません〉

 検査機関としてのまとまった活動報告、クレームマニュアルの現物での交流など、次回からはさらに実践的な研修会にしようと確認しました。


米作り前に研究会

茨城県農民連
品質向上など活発な論議

 茨城農民連は三月十八日、今年の米作りに備え、茨城県農業研究所から講師を招き、「高温化に対応した高品質米の生産」と「カメムシ発生の理解とその対策」について、学習会を行いました。

 春の作付けで多忙を極めるなか、米生産者はじめ、産地の米担当者や米検査員が集まり、これまでの経験を振り返りながら、活発な技術論議が交わされました。(写真〈写真はありません〉

 また県連では、異品種混入事故の撲滅をはかろうと種籾(もみ)の共同購入を広げていますが、この日、種籾の引き渡しも行われました。

 米作りをめぐっては、ますます厳しくなっていますが、参加者は自給率向上の運動とともに、消費者に喜ばれる高品質な米を作ろうと、決意を新たにしました。

(茨城農民連 青山克己)

(新聞「農民」2008.4.21付)
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2008年4月

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