「農民」記事データベース20080421-825-05

新婦人が全国的に取り組む
「食と地球をまもる産直ボックス」

新婦人・玉田恵副会長に聞く

 新日本婦人の会は、食と環境を守る運動に取り組んでいます。新しく産直運動の担当になった、新婦人の玉田恵副会長に、農民連とともに進めている「食と環境をまもる産直ボックス」について聞きました。


「産直ボックス」大いに普及
地球温暖化防止めざして

 自給率向上を今まで以上に

 産直運動が一九九〇年に始まるときから、運動に一貫して携わり、産直も利用してきましたから、個人的にも思い入れがあります。産直運動は、新婦人と農民連とが作り上げてきた大事な運動です。

 産直とともに、その時々の「食」をめぐる運動、みそ・ウインナー作りなど、産直を活用した班活動に取り組み、食にたいする関心を高め、仲間も迎えてきました。

 昨年から、食品偽装の発覚、中国製冷凍ギョーザなど、食の信頼を揺るがす事件が相次ぎ、また、地球温暖化防止が待ったなしの課題になっているもとで、輸入に依存することをやめて、食料自給率を上げることが、今まで以上に求められていると思います。

 新婦人は「子どもたちの未来のために! 安全な食料と住みつづけられる地球を」をテーマに、地球温暖化防止に向けて、食と環境の運動を大きく位置づけ、学び、行動し、知らせて仲間を増やす運動を始めています。

 産直野菜は安いとアピール

 その一環として、「食と地球をまもる産直ボックス」の普及大運動を提起し、食にかかわる多彩な活動に取り組んでいます。東京都の江東支部では、産直野菜と大手スーパーなどとの価格を比べて、「新鮮だからすぐ煮える」「生のままでもOK! ガス代節約」など資料を示しながら、「産直野菜は安い」とアピールしています。

 さらに(1)地産地消でCO2を減らす(2)きれいな空気をつくる(3)気温を下げる自然のクーラー(4)災害を減らす自然のダム(5)農業後継者を育て自給率を上げる(6)安心・安全な国産品―など産直の魅力を大きく打ち出しています。

 埼玉県では、米、野菜、卵の入った「産直ボックス彩り便」をスタートさせ、「価格が手ごろ、個配で月一回が手軽」と好評です。

 全国で若いお母さんたちが、みそやギョーザ作りに参加し、自ら作ることの楽しさを体験したり、親子で生産地を訪問し、農家と交流したりするなかで、農業のすばらしさや産直の大切さを実感しています。

環境をテーマに学習会開き
食の安全で多彩な活動も

 食糧主権の日アクションも

 今後、食と環境をテーマにした学習を各地で開き、産直運動をいっそう充実させていきたい。問題になっている輸入冷凍食品の原産地・加工地表示の運動なども強めていきたいと思います。

 洞爺湖G8サミット行動に呼応して、全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)のエコ・グリーンウエーブや、七月四日の「食糧主権の日」など各地で目に見えるアクションを計画しています。

(新聞「農民」2008.4.21付)
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2008年4月

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