「農民」記事データベース20080421-825-13

学校給食の現場へテクテク行脚

東京ふるさとネット


“国産で安全・安心が一番”

どこも食材高騰で献立に苦労

 農民連ふるさとネットワークは今年二月から、東京都内にある七つの区役所(教育委員会)と五つの小・中学校、三つの給食業者を訪ね、“安全・安心なふるさとネットワークの米や野菜などを学校給食でも使ってもらおう”と働きかけを強めています。

 A区では、一カ月の献立のなかで一日は必ず「オール国産の給食」という取り組みを始めました。しかし、食材の値上がりの中で、給食費はなかなか上げられず、どの栄養士さんも「子どもたちに安全・安心の国産給食を食べさせたい」と大奮闘していますが、給食予算をにらみながらの献立作りに苦労の連続です。「食材が値上がりしているのに、“国産中心の献立”と言っても、子どもたちにキャベツやモヤシばかり食べさせるのか」などの不満の声も上がっているそうです。こうした話も聞きながら、「しょう油と油がそろわない」と相談されました。

 またB区では、独自で米の残留農薬検査を実施しているとのこと。いぜんから地産地消をモットーに、近郊農家と連携して学校給食を取り組んできましたが「ギョーザ事件がおこってから理解が進んだ」と話してくれました。そして、ふるさとネットワークの取り組みに理解を示し、区役所内の担当課のなかで資料を回覧してくれました。

 C区では、給食残滓(ざんさ)を回収して肥料にし、農家に使ってもらう取り組みを紹介してくれました。そして「給食納入業者は区内業者優先で取り組んでいるが、四月の栄養士定例会では、農民連の資料を配布しましょう」と約束してくれました。 

 こうしたふるさとネットワークの働きかけを通じて、「学校給食に安全・安心の国産を使いたい」という思いが広がっています。

(農民連ふるさとネットワーク 石田重信)

(新聞「農民」2008.4.21付)
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2008年4月

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