「農民」記事データベース20090302-866-01

農民連
雇用と農業破壊の根はひとつ

国民的な連帯で雇用・暮らし守ろう

トラクター先頭に怒りのパレード

 2月13日、「なくせ貧困!仕事よこせ、守ろう雇用と暮らし! 2・13中央総行動」(農民連も参加する同実行委員会が主催)が東京都内で行われ、集会やデモ行進など多彩な行動にのべ1万人が参加しました。


2・13中央総行動のべ1万人

 解雇された派遣労働者を励ます

 正午から、日比谷野外音楽堂で開かれた中央集会では、解雇された派遣労働者らが次々と実態を報告。大企業の横暴を告発し、仲間と連帯してたたかう決意を述べると、会場いっぱいの参加者から、拍手とともにたくさんの激励の声が飛びました。

 農民連の代表も牛や野菜、おにぎりの着ぐるみなどをまとって登壇。津軽農民組合の小山恵司さんが、ひょう害りんごの「ほほえみ産直」に全国から支援が寄せられたことにお礼を述べると、客席最前列にいた新日本婦人の会の人たちから「おいしかったよ!」などと声がかかりました。小山さんはさらに、「私たち農民は、一生懸命働いてきた労働者が突然、寒空のもとに放り出されることを許すことができない。みなさんと連帯してたたかう決意です」と発言し、満場の拍手を浴びました。

 集会は、「労働者・国民を大切にする政治、人間を大切にする政治への転換をめざしましょう」などとする集会アピールを採択しました。

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農民連も壇上でアピール、喝采を浴びました(日比谷野外音楽堂)

 力を合わせて日本の食糧守ろう

 続いて霞が関の各省庁前で集会を開き、農水省前では、農民、労働者、女性ら約200人が、食の安全をないがしろにする農政に怒りの声を上げました。農民連の白石淳一会長は、「農民も大企業優先の政治の犠牲になってきた。国民的な連帯で反撃しよう」とあいさつ。群馬・西毛農民連の真木肇さんは、飼料・資材高騰による畜産農家や施設園芸農家の危機的状況を訴え、「食料自給率向上のため、消費者、労働者のみなさんと連帯してたたかう」と訴えました。

 また、公害・地球環境問題懇話会の大島茂男さんは、着ぐるみのシロクマといっしょに参加して「地球温暖化を防ぐためにも、農業を守ることがどうしても必要」と強調し、全労連・全国一般労組東京地方本部の寺下章夫さんは、「農民が暮らしていける農産物価格を実現することは、全国一律最低賃金制のたたかいと不可分」と述べ、「力を合わせて日本の食糧を守ろう」と呼びかけました。

 経団連前で“社会的責任果たせ!”

 その後、再び各団体が合流して「銀座パレード」に出発。それぞれに工夫を凝らしたパフォーマンスを展開しながら、銀座、東京駅周辺を行進し、道行く人たちに「派遣切りは許さないぞ!」とアピールしました。農民連はトラクターや米俵のみこし、ムシロ旗などを繰り出してパレードの先頭に立ちました。

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トラクターを先頭に都心をパレード(東京駅八重洲口前)

 夕刻には、日本経団連包囲行動が行われ、大手町・経団連ビル前の道路を埋め尽くした人たちが、「大企業は社会的責任を果 たせ!」とコブシをふりあげました。

(新聞「農民」2009.3.2付)
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2009年3月

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