「農民」記事データベース20090302-866-06

舌も心も大満足

岩手県女性部が総会と加工交流会

 岩手女性部の総会と加工交流会が2月7・8の両日、花巻市内で開かれ、30人余が参加しました。


総会

ものづくりから仲間ふやしまで活発に討論

 総会では、もの作りから仲間増やしまで活発に討論しました。伊東庚子さんは「毎年取り組んでいるしょうゆ造り交流会に、初めて体験ツアーの参加者を受け入れ、大満足してもらえた。今後も続けよう」と発言。またふるさとネットの大見本市に向けて女性部で同じ品目を作ろうと取り組んでいるホースラディッシュ栽培について、「生育は順調。来年の見本市が楽しみ」という発言も。

 橋本秀子さんは「兼業先の職場の仕事量が急激に減り、2月いっぱいで退職することに。アメリカのサブプライムが発端だというが、ものごとをよく勉強しなければ」と発言しました。また千葉文子さんは「岩手県母親大会の対県交渉に参加し“米は安く、肥料・資材は高くて農家はたいへん”と訴えてきた」と報告。

 また全国連女性部の方針でもある今年の新たな提案として、平和アピールをこめた「9条花壇」づくりが呼びかけられ、さっそく名乗りが上がりました。女性部員のさらなる拡大、県北地域での女性部の確立などに取り組むことを確認しあい、総会を終了しました。


加工交流会

「モチ文化」は 農民の農耕儀礼の主役です

 今年の加工交流会のメインテーマは岩手県南部に伝わる「モチ料理」です。この日ついたモチの量は8升。あんこ、雑煮、じゅうね、ずんだ、くるみなど14種類のモチ料理に、参加者が持参した漬物、煮物、お菓子など50品目の料理も並び、テーブルはいっぱい。

 モチを食べながら、県連前会長の阿部四郎さんから、モチ文化の由来を聞きました。「西磐井地方では冠婚葬祭、季節行事、農作業の節目、客のもてなし、家族のだんらんなど折りあるごとにモチを食べた。モチは農民の農耕儀礼の主役であり、生産維持のエネルギー源だ」と言う阿部さん。モチ料理を全種類制覇した人、満腹で食べられなかった人などそれぞれでしたが、舌も心も満ちたりた夕食になりました。

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たくさんの料理がテーブルをうめつくした夕食交流会

 続いて民俗舞踊の夜なべ。教員を退職後、岩手に移住した佐々木忠雄さんが南部神楽で葛の葉物語の一節を披露したのに続き、糠盛文江さんが力強さと優美さでは随一という「三本柳さんさ」を参加者に伝授しました。翌日はミニ産直市が開かれ、油、梅干し、ジャムなどが次々に売れました。

(岩手県農民連女性部  久保田みき子)

(新聞「農民」2009.3.2付)
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2009年3月

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