「農民」記事データベース20090323-869-15

後継者が支える土佐文旦

お客さんが“おいしい”と
喜ぶ笑顔が一番です

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作業は大変…全国に広めたい

暖かい日差し 若い意欲もひしひし

画像 1年間丹精こめて育ててきた文旦(ぶんたん)の出荷が最盛期です。土佐文旦産直センター(高知県土佐市)はいま、その日の出荷分を山から降ろして水洗いし、1玉 ずつていねいにふき、選別、箱詰め作業に大忙しの毎日です。

 土佐の温暖な気候の下、水はけのよい急斜面で育った文旦。独特の香りとさわやかな甘味、ほどよい酸味のハーモニーが楽しめます。安心して食べてもらえるよう、農薬は最小限にとどめ、1玉に農家の真心と技がいっぱい詰まっています。

 同産直センターの文旦生産農家は17戸。そのうち6軒で後継者が育っています。

 両親と文旦作りに励む、最年少の種田翔太さんは20歳。山を歩きながら肥料をまき、天候にも左右されながら1年間苦労して作ってきた文旦を収穫する12月が「一番楽しい」と言います。就農して2年目で「まだまだ見習い」と笑いますが、「仕事を早く覚えて、おいしい文旦を作りたい」と頼もしい言葉が返ってきました。

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文旦を収穫する種田翔太さん

 もう一人の後継者は、家族で文旦作りを支える種田靖之さん(27)。「摘み取った文旦を山から降ろしてくるのは力仕事で大変」と出荷作業に大忙し。夏場も暑く、足元が悪いなかでの草刈りは一苦労。それでも「お客さんの『おいしい』と喜ぶ笑顔が一番です。もっと文旦を全国に広めたい」と意欲を語ります。

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家族とともに。種田靖之さん(左から3人目)

 今年の文旦は昨冬の寒さで多少出遅れましたが、3月を迎え、ワラの中での追熟期間を十分へています。暖かくなるにつれて糖度も上がり、甘味が増しています。

 大きさはL(10・0センチ〜)から4L(12・0センチ〜)まで。3月下旬まで受け付け。

 注文・問い合わせは土佐文旦産直センターまで。TEL 088(828)6777・FAX 088(828)6778


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茨城・小美玉市 井川利子

(新聞「農民」2009.3.23付)
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2009年3月

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