「農民」記事データベース20101108-948-10

旬の味


 季節はずれの台風がやってきた。それも大型で、葉もの野菜がまともに直撃されたら全滅だ。どんな防風対策をしたらいいのか、みんな台風の行方をにらみながら頭を抱えていた▼日常の農作業を思えば、天に向かって不平不満はいっぱいある。しかし、すさまじい豪雨被害にあった奄美大島の田畑や農作物はどうなっているのか、想像もつかない。いま食の大切さを身にしみて感じているのではないか▼人間とは勝手なもので、甘藷(かんしょ)づくりは赤字なのに、来年は災害の被害にそなえて作付けを増やそうかなどと思ったりする。焼酎ブームも過ぎ去り、でん粉用甘藷に切りかえる農家も出てきた。40キロ1300円で、このうち農畜産業振興機構から7〜8割の交付金が出る▼いま、交付金単価の見直しが議論されているが、生産意欲を奪ったり、再生産できないような単価にされたらたまったものではない。有利な条件を生かして増産しよう、自由化に反対しようと農家に呼びかけることも、われわれの運動だ。

(文)

(新聞「農民」2010.11.8付)
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2010年11月

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