「農民」記事データベース20101115-949-02

農民連が全国活動者会議

関連/踏み出そう憲法生かす道へ


グリーンウエーブ行動と結んで

たたかい広げ仲間を増やし
元気の出る全国大会迎えよう

 農民連は11月2日、東京都内で全国活動者会議を開き、35都府県から県連の役員など81人が参加しました。

画像 開会あいさつで白石淳一会長は「新潟のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)対抗市民行動は、地元の奮闘で大きな成功をおさめ、たたかってこそ展望が開けることを示した。農民連・食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)のたたかいが民主党政権を追いつめている。このことに確信を持って、菅内閣がねらっているTPP(環太平洋連携協定)交渉への参加を阻止し、仲間も増やして元気の出る全国大会を迎えよう」と述べました。

 真嶋良孝副会長が「FTA(自由貿易協定)・TPPをめぐる情勢とたたかい」について報告し、「菅政権はTPP交渉への参加と日米FTA締結を『起爆剤』『テコ』に、農産物の完全自由化をねらい、それに伴うコスト(犠牲)を受け入れる覚悟でのぞもうとしている。ウルグアイ・ラウンド交渉時の『米輸入自由化反対』を上回るたたかいが求められている」と述べました。また笹渡義夫事務局長は「当面のたたかいと全国大会成功をめざす拡大運動」について報告し、「グリーンウエーブ行動と結んで、米価暴落対策の要求と自由化阻止のたたかいの運動を広げ、全国大会をめざして会員と新聞読者を増やそう」と呼びかけました。

 これを受けて、「口蹄疫(こうていえき)ですべての牛を失った会員のところに行ったら、12頭の子牛を入れて『なんとかやっていけそうだ』と言ってくれた。とてもうれしかった。被害救済とともに組織拡大に取り組みたい」(宮崎)、「APEC新潟行動はたいへんだったけど、やってよかった。米どころ魚沼地域で支部をつくろうと準備がはじまった。県連の専従体制を強化するためにも仲間を増やしたい」(新潟)、「県内7つの単組のうち3つでトラクター・デモを行った。ほかの単組でもJAと話し合うなど計画が進んでいる。これを力に組織拡大に取り組みたい」(福島)、「県交渉に、新規就農した青年4人が参加して、県の担当者もビックリしていた。“農民連ここにあり”の運動で組織も大きくしたい」(奈良)など、17人が発言しました。

 最後に笹渡事務局長が「アメリカ・財界いいなりで、自由化にまい進する民主党政権はたたかうべき対象だ。TPP交渉への参加反対では、農林漁業の分野だけでなく広範な国民のたたかいになろうとしている。たたかいのなかで組織を増やし、全国が火の玉となってがんばろう」と訴えました。


踏み出そう憲法生かす道へ

農民連・坪井さん「農と食の安全・安心」を報告

第10回自治研集会ひらく

 「輝け! 憲法と地方自治、連帯の力でくらしを守る政治へ」―自治労連や農民連など21団体でつくる実行委員会が主催して、第10回地方自治研究全国集会が10月16、17の両日、岡山市で開かれました。全体会と31の分科会・講座に全国から3000人以上が参加しました。

 全体集会は、元駐イラン大使の孫崎享さんの記念講演「日米同盟の正体、軍事・経済への影響」のあと、基調フォーラムが行われました。

画像 各地から、暮らしと地域が破壊されている実態をリレートーク。厳しい中でも福祉、医療、教育、農業などさまざまな分野で幅広い共同が広がり、自治体の未来を切り開く姿が報告されました。農民連からは、岡山農民連会長の坪井貞夫さんが「日本の農業と食の安全・安心」と題して報告しました。

 また農民連は、第2分科会(農林水産業と食の安全・安心)で司会と問題提起を担当しました。

 全体集会に参加した北海道訓子府町の角武史さんは「『農家の現状は厳しい』という声が多いが、元気にがんばっている姿に接し感銘を受けた」、また分科会の参加者は「農民連の人たちが野菜の集荷をしながら、お年寄りの安否確認の役割まで果たしていることを聞いて感動した」と話していました。

 「農業の危機は農民だけの問題ではない。草の根から共同を広げることが大事だ」と痛切に感じた2日間でした。

(農民連本部 上山興士)

(新聞「農民」2010.11.15付)
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2010年11月

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