「農の再生と食の安全」
富山食健連がシンポ
関連/トラックに枝豆いっぱい
TPP参加で日本農業大損害
たたかって農業守る決意次々
富山食健連(国民の食糧と健康を守る運動富山県連絡会)主催のシンポジウム「農の再生と食の安全」が、10月31日、砺波市で開かれ、農家や営農組合の組合長、消費者や生協職員など55人が参加しました。
まず、農民連の真嶋良孝副会長が基調報告を行い、「民主党が推し進める貿易自由化路線が菅政権になって新たな段階になっており、唐突にTPP(環太平洋連携協定)に参加すると言いだした。これを許せば日本農業に大きな損害をもたらす。自由化の流れは強そうに見えても、グローバルな連帯の力が財界の横暴を押し止めることができることに確信を持ち、運動を強めていこう」と呼びかけました。
その後のパネルディスカッションでは、砺波市学校給食センター栄養士の亀ヶ谷昭子さん、となみ野農協女性部長の中西美代さん、農工房長者(株)代表の林美佐雄さんが、それぞれの立場から農業にかかわる思いや食の安全についての考え、実践例を報告しました。そして、フロアからも質問や意見が活発に出されました。そのなかで、米価暴落が農業の現場に耐えがたいほど深刻な影響を与えていることや、それでも何とか農業を守っていきたいという生産者の心が浮き彫りになりました。
(富山県農民連 境欣吾)
トラックに枝豆いっぱい
子どもは虫探しに夢中
福岡・みのう農民組合は10月10日、秋晴れのもと、大豆畑トラストの枝豆収穫祭を行いました。
120人が集合場所の道の駅「うきは」に集まりました。ほとんどの人が福岡市近郊から参加し、トラックいっぱいに枝豆を収穫しました。子どもたちは畑の虫探しに夢中です。
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日田市から参加した親子。「枝豆って、こんなふうになっているんだ」―仲間の輪が広がっています |
道の駅に戻って、取れたての枝豆に、みなさん笑顔、笑顔。農を取り巻く情勢は厳しいけれど、大豆畑トラストは、消費者とともに食糧主権を実現する取り組みに育っていることを強く感じました。
(福岡・みのう農民組合 金子徳子)
(新聞「農民」2010.11.22付)
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