旬の味
国会周辺でめずらしい光景が見られた。農協、漁協、森林組合などがTPP(環太平洋連携協定)交渉参加反対の一点で共同し、緊急集会を開催した。ガット・ウルグアイラウンド「例外なき関税化反対運動」の時は、こうは足並みがそろわなかった▼緊急集会の参加者は国会請願デモを行ったが、議員面会所に自民・公明・共産・社民・国民新党の5つの請願受付看板が立った。この組み合わせもかつてなかったことである▼3000人のデモ隊に、食健連・農民連の国会前座り込み部隊が声を限りのシュプレヒコールでエールを送った。次々とやって来るデモ隊は声をあげ、拳(こぶし)をあげて応える。異常な盛り上がりだ。こんな光景も初めてである。1時間半にわたるシュプレヒコールでのどはカラカラ、声がかすれた▼アメリカと財界は「世界の流れに乗り遅れるな」と菅政権に連日エールを送っている。これほど露骨な政治介入も珍しい。日本の政治史上、農民連がひときわ輝いていると感じるのは私だけだろうか。 (弥)
(新聞「農民」2010.11.22付)
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[2010年11月]
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