「農民」記事データベース20101129-951-10

しめ縄づくり急ピッチ

愛知 豊橋農民組合植田しめ縄グループ


心待ちの人の笑顔が励みです

 お正月を前に、しめ縄作りが急ピッチ―愛知県農民連・豊橋農民組合の植田しめ縄グループは、生協や直売所などに出荷するしめ縄づくりに追われています。

 しめ縄は災いを払う力があると言い伝えられ、玄関先や神棚には欠かせません。しかし、大型スーパーなどでは、中国などからの輸入ものが売られ、よく見ると原材料に「稲わら」ではなく「水草」という表示も見受けられます。これでは厄(やく)除けも通じません。

 植田しめ縄グループの会員10人は、「毎年楽しみにしています」という声を励みに、35アールの水田にもち米の苗を植え、6月下旬から一番つらい仕事、青刈りからしめ縄作りが始まります。もち米のわらが一番やわらかくて編みやすいそうです。刈ったらすぐに天日乾燥して、どんどんしめ縄を作っていきます。種類は大根〆や丸〆、棒〆、リースなど。1人で2000本以上にもなります。「1日がんばっても30本ね」という白井満里子さん。「カビが出たら商品にならないので、扇風機や除湿機、はてはエアコンまでかけっぱなしにして保管します」という佐原茂代さん。それでも、12月からしめ縄の販売が始まり、新しいしめ縄を心待ちにしている人たちの笑顔を見ると、1年の苦労も吹き飛びます。

画像
白井満里子さん(左)と佐原茂代さん

 東三河地方では、年末の12月30日に付け替え、1年中飾っておくそうです。手づくりのしめ縄には、「来年はよい年でありますように」との願いがこもっています。

(新聞「農民」2010.11.29付)
ライン

2010年11月

HOME WTO トピックス&特集 産直・畜産・加工品 農業技術研究
リンク BBS 農民連紹介 新聞「農民」 農とパソコン

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒171-0022
東京都豊島区南池袋2-23-2
池袋パークサイドビル4階
TEL (03)3590-6759

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2010, 農民運動全国連合会