「農民」記事データベース990322-399-04

衆院農水委員に請願

農民連、食健連代表ら「関税化は徹底審議を」

 「いてもたってもいられなくて駆けつけた」(岐阜県連・岩田昭さん)、「事実を直接知って仲間に伝えたい」(新潟県連・今井健さん)など、重大局面を迎えている米関税化の中央行動(三月九日〜十一日)には、山口、三重、群馬、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川の農民、全国食健連の代表らが参加。衆・参両院の農水委員会を傍聴するとともに、衆議院の農水委員四十人すべての議員控室をまわって、「コメ関税化方針を見直せ」「公聴会を開いて農家の声を聞け」「徹底審議をしろ」と訴えました。
 上京した農民らの要請に対し、民主党や公明など野党委員は、「同様の要請をファックスでもたくさんいただいている。私たちも慎重審議を求めている」と回答。するどい追及で政府を追い詰めた日本共産党の中林よし子議員は、「政府が関税化の理由にあげていた根拠はすべて崩れている。関税化は決まってしまったことではなく、みなさんが今たたかって政府を追い詰めている。ともにがんばりましょう」と奮闘を約束。また、与党委員の秘書も、「私たち農民には何も知らされていない」と言うと、「そうですね」と困惑顔で答えました。
 要請を終えた参加者は、「(関税化を)つぶすことができる」「やり甲斐がある」と確信持った面持ちで口々に言い合い、四百もの団体署名、一万三千筆にのぼる個人署名を日本共産党の藤田スミ議員に託しました。新潟の今井さんは「帰ったらさっそく、今日の行動、中林さんの質問を支部の集まりで仲間に知らせる」と意気軒昂で語っていました。

夜行列車でかけつけた山口県連林充副会長の話

 今日、農水省をまわって、彼らも米関税化を「うかつにはやれないな」と思っているのを感じた。
 この問題を農民はまだよく知らない。私は農協の生産推進委員をやっていて、先日も組合長と話したが、「県中から下りてきていることなので仕方がない」と言うばかりだった。政府のゴマカシをまわりの農民に知らせていく。

(新聞「農民」1999.3.22付)
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1999年3月

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