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近づく99全国研究・交流集会

北信濃の大自然が待っている

8月24〜26日、長野・飯山市で

 八月二十四日から三日間、長野県飯山市で開催される99農民連全国研究・交流集会が二週間後に迫りました。開催県の長野県農民連は、受け入れ準備を急ピッチで進め、米投げ売り強要に反対するたたかいや、組織拡大を大きく前進させて全国の仲間を迎えようと全力をあげています。


産直運動、仲間づくりなど、各地の豊富な経験を学び合う

 今年の研究・交流集会は、「新農基法」の強行や米の投げ売りを強要する攻撃などのもとで、いかに生産を守り広げるか、また、総選挙を視野に入れ、日本農業と農民経営を守る地域からの共同をどう構築するのかが鋭く問われているなかで開催されます。
 今、全国の仲間は、今年一月に開催した第十一回定期大会方針に基づき、ものをつくる人をいかに増やすか、流通の変化に対応した多面的な産直の展開、地域の全農民を視野に入れた自治体との共同、世論を変え、組織のすそ野を広げる新聞「農民」を先行した仲間作り運動などに全力をあげています。

 研究・交流集会では、これらのテーマに基づいた全国の豊富な実践が交流され、文字通り、重大な局面に立つ日本農業と農民経営の打開を探究する場となります。討論も、多くの参加者に発言する機会を保障し、進んだ経験をとことん聞けるように分散会とします。

栄村・高橋村長が記念公演/長野県連「民宿部会」あげて歓迎

 長野県北信地方の豊かな実践に触れることが出来るのも今回の大きな特徴です。
 豪雪・寒村・山間地で農業を続けていく条件づくりを村をあげて進め、全国から注目されている栄村・高橋彦芳村長の講演が初日に行われます。

 今回、「長野県農民連民宿部会」を結成して宿泊を受け入れてくれる信濃平地域のすぐれた実践も注目されます。
 豪雪地帯のこの地域は、冬場は出稼ぎに頼らざるを得ませんでした。こんな中で「出稼ぎをなくしたい」という住民の願いと、六十二年に発足した飯山市の春日圭一革新市政が手を結んで、冬場の仕事探し、地域おこしが探究され、そのひとつが黒岩スキー場(現信濃平スキー場)の自主開発であり、農家民宿の始まりでした。

 この伝統は今でも生かされ、住民によるスキー場の自主運営、都会の子供たちを迎えた「自然教室」など、大資本に頼るのではなく自然と文化、歴史を生かした自力の観光を合言葉にした地域づくりがしっかり息づいています。

信州を満喫する3コース/楽しいオプションツアーを準備

 二日目の夜には、はじめての試みとして「農家民宿交流会」を予定していますが、その盛り上がりが楽しみです。
 集会終了後に、信州を満喫できる「オプションツアー」(三コース)が準備されています。(七月五日号参照)また、農民連・産直協が開発した「農民連ふるさと産直ネットワーク」のインターネットソフトがいよいよ稼働しますが、会議終了後にお披露目と説明の場が設けられます。

 参加申し込みは八月十日までです。豊かで盛り沢山の企画が準備されている99全国研究・交流集会に多数参加して大いに元気を養いましょう。

(新聞「農民」1999.8.9付)
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1999年8月

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