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今年2回目の麦刈しました

福島県北


 今年で二回目の麦刈りが福島県北農民連桑折支部の大槻重吉さんの麦畑で六月二十一日に行われました。古いコンバインを麦専用に譲り受けたものの、エンストし、一時間三十分かかって修理、一反五畝の麦畑は二時間で刈り取りました。
 昨年は幕田利文さんの二反四畝の畑に作り、一トン超を収穫。とれたはいいがどこで粉にするのか、売り先はあるのかと、思案投げ首の日々を過ごしました。

 やっと見つけた個人の製粉業者に挽いてもらい、支部のみんなで「すいとん」と「うどん」を作り、「やっぱり本物は違う」などと自画自賛の試食会。それでも残りはどうなるのかと不安は増すばかり。
 そこで、産直運動をともに進めている新婦人のみなさんに率直に(やや強引に)訴え、扱ってもらうことに。一キロの小分けにするのは女性部の夜なべ仕事。部屋中粉だらけにして、「鈴木その子」(顔が真っ白な美容研究家兼タレント)になりながら一週間、「無言の作業」が続きました。

 新婦人のみなさんからは「パンにしてもおいしい」「ぴかぴかのうどんができたー」などと追加注文。「今年も作ってくださいねー」と言われると、「よし、つくるぞーッ!」と張り切る県北農民連の皆さん。


こちらは畑を借りて、大豆の種まき

手作り豆腐の評判が良くて/福島県南

 私たちの食生活にとって欠かすことできない大豆。少しでも安全なものをと、女性部で豆腐作りを始めました。福島県東村のお豆腐屋さんに組合員が作った青大豆で豆腐を毎週百五十丁作ってもらい、配達していますが、評判は上々です。
 ところが大豆を集めるのがたいへんで、いろいろ考えた末、自分たちで作ろうということになり、泉崎村や東村に合計七十アールの畑を借りることができました。

 六月二十二日、男性五人の協力を得て女性部員で大豆蒔きをしました。トラクターの後を縄を張って足跡をつける人あり、機械で大豆を蒔く人あり、たいへんというより楽しく出来ました。たくさんの仲間と一つの仕事をできる喜び、「物を作ってこそ農民」の意気を肌で感じました。

 そして翌日、元組合長さんの協力で除草剤を散布しました。本当は除草剤は使いたくありませんでした。しかし初めてということと、七十アールもあるということで、草だらけにして大豆にならなかった、なんてことにならないようにとのことで、やむなく使用しました。泉崎村の畑はウサギが出るので、ウサギよけの囲いもしました。今から収穫時が楽しみですが、自分たちの手で作った安心・安全なものを消費者に届けられるのをとてもうれしく思っています。

 そして今回、何よりもうれしかったのは、今までになく、男性の協力もあって一つの仕事ができたということです。

(県南農民組合・穂積京子/新聞「農民」1999.8.9付)
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1999年8月

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