「農民」記事データベース991206-430-02

各界から期待の声(順不同・敬称略)

新聞「農民」わたしも読んでいます


農政分析する基準に

九州大学農学部教授 村田 武   

 新しい「食料・農業・農村基本法」は日本農業を再生させ、危機的な食料自給率を回復させることができるのか。

 農民の厳しいたたかいなしには、それは困難です。農産物の全面的な市場開放のもとで、九州農業は米もシイタケも、い草もこのままではもちません。

 農民連のたたかいに心から期待しています。「農民」は、農政を分析するうえで重要な基準になっています。


消費者にぜひ読んでもらいたい

元教育大教授・農の会会員 細田友雄   

 「農民」は消費者にぜひ読んでもらいたい。最近取り上げている遺伝子組み換え作物の輸入であるが、十一月三日付のニューズウイーク(日本版)によれば、ヨーロッパではイギリスを筆頭にドイツ、オランダ、スイスなどで大規模な消費者の反対運動が起こっているという。

 また、必需食糧の輸入超過も、小麦、ナタネ、大豆などの生産は、戦前の「水田農業」の復活でかなり間に合うと思う。しかしながら、生産価格や労働の問題で不可能である。これも、消費者と一体となった産直方式である程度可能になると思う。


政策を考える「指針」に

明治大学教授 北出俊昭   

 新聞「農民」は、これまでも国の農業政策に対する鋭い批判や全国各地の多様な運動の紹介など、つねに興味ある記事を提供してきました。

 それに加えて最近は、遺伝子組み換え食品に対し科学的分析に基づいた批判を行っています。これは「農民」にしかできない貴重な取り組みです。

 こうした意味から、私にとって「農民」は単なる情報ではなく、政策を考える「指針」のようなものです。このような「農民」がもっと多くの人に購読され、日本農業を改善する「武器」として、さらに発展することを期待します。


「農民」の役割と責任は重大

全国農業教育研究会 相原昭夫   

 「自給率の向上をうたったからといって、農業保護や予算獲得のお墨付きにしてはなるまい」(七月十六日、朝日新聞社説)「終戦前後の食糧難の時代も、江戸時代も食料自給率は一〇〇%だった」(七月三日朝、NHK第一放送ニュース解説委員の言)

 この種の脅迫と揶揄を以てする報道機関が世論を誘導しています。その権威によって人は納得するのか。これを詭弁と見破ることができるだけの力をつけることが、農業教育の役割だと、全農研では考えています。農民連の新聞も、その役割と責任は重大です。


読みごたえある内容

元岡山大学教授 橋本玲子   

 今年の豊作、米もみかんも値下がり報道のなかで、日本政府と正面からきりむすぶ「農民」の政策論争は、読みごたえがあります。

 いきいきと伝えられる農業の現場、農村の実状からは、日本農業の将来をきりひらく運動・活動ここにあり、という思いをあらたにします。小さい紙面の小さい写真、農のこころを映す俳句、「旬の味」のコラムも心温まり嬉しい。

 農民はもちろん、研究者や消費者にも、ひろく読んでほしいですね。

(新聞「農民」1999.12.6付)
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1999年12月

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